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平成25年第3回定例会(第2号 9月17日)

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    平成25年第3回定例会(第2号 9月17日)


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    平成25年第3回定例会(第2号 9月17日)  9月定例会     第3回 境港市議会(定例会)会議録(第2号)   平成25年9月17日(火曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 一般質問  本日の会議に付した事件 日程と同じ  出席議員 (16名)     1番  松 下   克 君      2番  浜 田 一 哉 君     3番  柊   康 弘 君      5番  平 松 謙 治 君     6番  景 山   憲 君      7番  岡 空 研 二 君     8番  米 村 一 三 君      9番  松 本   熙 君     10番  定 岡 敏 行 君      11番  田 口 俊 介 君     12番  南 條 可代子 君      13番  荒 井 秀 行 君     14番  永 井   章 君      15番  佐名木 知 信 君
        16番  竹 安   徹 君      17番  松 尾 好 行 君  欠席議員      な し  説明のため出席した者の職氏名 市     長  中 村 勝 治 君     副  市  長  安 倍 和 海 君 教  育  長  佐々木 邦 広 君     総 務 部 長  下 坂 鉄 雄 君 市民生活部長   清 水 寿 夫 君     福祉保健部長   佐々木 史 郎 君 産 業 部 長  伊 達 憲太郎 君     建 設 部 長  木 下 泰 之 君 市民生活部防災監               教育委員会事務局参事          角   俊一郎 君              門 脇 俊 史 君 総務部次長    浜 田   壮 君     産業部次長    田 辺 伸 一 君 秘 書 課 長  中 村 直 満 君     総 務 課 長  築 谷 俊 三 君 教育総務課長   永 井 卓 真 君     教育総務課主査  山 本 淳 一 君 生涯学習課長   池 田 明 世 君 事務局出席職員職氏名 局     長  寺 澤 敬 人 君     局 長 補 佐  沼 倉 加奈子 君 調査庶務係長   吉 田 光 寿 君     議事係主任    深 町 仁 美 君 ◎開  議(10時00分) ○議長(松下 克君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりであります。 ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(松下 克君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。  署名議員に、景山憲議員、定岡敏行議員を指名いたします。 ◎日程第2 一般質問 ○議長(松下 克君) 日程第2、一般質問に入ります。  各個質問を行います。  初めに、定岡敏行議員。 ○10番(定岡敏行君) 日本共産党の定岡です。この9月議会で、私は、4点について市長及び教育長の考えを伺います。  最初に、来年4月からの消費税増税について伺います。  消費税は、所得の少ない人や中小業者に重くのしかかる最悪の不公平税制で、私たち日本共産党は、政府に増税中止の決断を強く求め、また、この場でもたびたび市長と議論をしてまいりました。中村市長は、社会保障の安定的財源財政健全化のために消費税増税はやむを得ないとの考えで、そこはなかなか一致しないところですけれども、今、来年4月からの実施をどう迎えるのか、安倍総理が最終判断を下す、そんな時期に来ているわけで、市長はどのようにお考えか、改めてお聞きをいたします。  経済指標が上向いたと言いますけれども、先日のGDP改定値でも個人消費はプラス0.7にとどまっています。それは勤労所得が伸びていないからで、労働者の年間平均賃金は1997年の446万円からわずか15年間で約70万円も下落をし、この足元でも基本給に当たる所定内給与は前年同月比で14カ月連続の減少となっています。  こうした状況の中で、史上最大の増税を実施したら、かつての橋本増税のときのように暮らしも地域の経済も壊れ、かえって国の財政に大穴をあけることにもなりかねない。御承知のように、経済界や政府関係者の間でも懸念が広がり、アベノミクスの指南役として迎えられた内閣官房参与でさえ、予定どおりの増税に反対する意見を出しておられます。  この先の消費税をどう考えるのか、そこに意見の違いはあっても、今は増税の時期ではない、来年4月の増税は延期を、この1点では御一緒になれないものでしょうか。  市民生活と地域の経済を守る立場にある首長として、ぜひ政府に増税中止を要望していただきたいと思います。お考えをお聞かせください。  続いてですが、安倍政権のもと、8月から生活保護基準引き下げが実施されました。貧困がますます広がり、片方では消費税増税などが準備される中、ぎりぎりの生活を支える最後のセーフティーネットを3年後には最大10%カットするという苛酷なものです。憲法が保障する個人の尊厳及び生存権を侵害するもので、これまで幾度か市長とここも議論をしてまいりましたけれども、許されるものではありません。改めて、市長に、生活保護基準切り下げについて政府に撤回を求めるお考えがないかお聞きをいたします。  また、就学援助はその基準を生活保護基準に置いていますし、保育料への影響も心配です。収入がふえるわけでもないのに保護基準の引き下げで就学援助が受けられなくなる、保育料が上がる、こんなケースが出ることになります。国は、平成25年度分については影響がないとしていますが、来年度以降については自治体任せの考えです。境港市での影響はどうなりそうか、就学援助と保育料への影響について、見通しをお聞かせください。  少しでも子育て世代の暮らしを守るために、来年度以降も影響がないような措置をとられるお考えはないかどうか、市長と教育長にお伺いをいたします。  3つ目は、熱中症対策についてです。  暑い夏が続きました。全国で熱中症による救急搬送は数万人を数え、300人を超える死者が出ています。地球規模の気候変動によるもので、大きくは地球温暖化への国際的な取り組みに期待をしなければなりませんが、この傾向はこの先数十年スパンで続くものと考えざるを得ません。一人一人の日々の暮らし方から学校や職場、地域環境のあり方、まちづくりに至るまで、多方面の対策が必要ではないかと思い、きょうは2つのことだけを伺います。  初めに、高齢者対策です。  小まめな水分補給と適切にクーラーを。この夏どんなに強調されたことでしょうか。しかし、クーラーのない家だってあるのではないか。電気代が心配で我慢している方はいないか。特に低所得層、高齢者の独居世帯が心配です。実態は把握できているのでしょうか。できていないなら、地域の協力をいただき、実態調査を行いませんか。そして必要な家庭にクーラーの設置補助や電気代助成を行いませんか。ここまで来れば命にかかわる問題ですし、地球変動がもたらす新しい課題です。個人の問題で済ますことではないと思うのですが、いかがでしょうか。  熱中症対策でもう一つは、子供たちが水遊びできるような公園の整備についてです。  境港市は、保育園や小学校、全ての冷暖房工事をほぼ完了し、近隣他市と比べても立派なものだと思いますし、程度問題ですけれども、子供たちはやっぱり日差しを受け、風を浴びて外で遊ぶ時間を大切にしたいものです。海もありますが、それはそれ、身近な公園でも水遊びできる場所があったらどんなによいことかと思います。  7月に宝塚市に行ったとき、公園の噴水で歓声を上げながら遊ぶ子供たちの姿を見ました。噴水とはいっても、見るための噴水ではなくて、地面から噴き出すシャワーです。せせらぎもつくられ、子供たちがびしゃんこになって遊んでいました。既に私のブログにもレポートいたしましたので、市の担当部署ではお読みいただいていることと思いますが、市内の公園も歩いてみました。県の境港管理組合に属するものを含めてですが、市内のどこにも子供たちがそういう形で安心して水遊びできる公園がありません。ぜひ御検討をいただきたいと思います。  最後は、誰にもやってくる死をどう迎えるかという問題ですが、国民の死生観は多様化をし、終末期医療のあり方や葬儀、お墓をめぐる考え方も多様化しています。私は、それぞれ個人の死生観に任されるものであって、法と社会の安寧に反しない限り、自由に選択できることがよいのではないかと思います。  境港市は今、夕日ヶ丘に公園墓地を整備中ですが、この一角に樹木葬を予定する区画を設けたらいかがでしょうか。実施にはいろいろ課題があるかもしれませんが、広がる市民の願いに身近なところで応えることになると思います。ぜひ御検討をお願いし、壇上からの質問を終わります。 ○議長(松下 克君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 定岡議員の御質問にお答えをいたします。  初めに、消費税の問題についてお尋ねでございますが、政府に増税の中止を要望すべきではないかということでございます。  来年4月からの消費税の引き上げにつきましては、さまざまな議論があることは承知をいたしております。政府はこれら議論も参考に、来年4月からの実施について、デフレ脱却、経済再生及び財政再建の両立という道筋が確かなものかをしっかりと見きわめた上で判断を下すものと考えております。また、消費税が引き上げとなった場合においても景気の落ち込みを抑えるための低所得者に対する負担軽減策や企業に配慮した施策などが講じられるものと認識をしておりますので、その推移を見守っているところであります。したがって、政府に増税中止を要望することは考えておりません。  次に、生活保護基準切り下げと他制度への影響についてのお尋ねでございます。  初めに、生活保護基準の切り下げは、憲法が保障する個人の尊厳及び生存権を侵害するものであると、政府に撤回を求める考えがあるのかというお尋ねでございます。  生活保護法につきましては、憲法の理念に基づき、国が生活に困窮する全ての国民に対し、その困窮の程度に応じ必要な保護を行い、健康で文化的な生活水準の維持を図るとともに、世帯の生活保護からの自立を助長することを目的としております。  このたびの基準の見直しは、社会保障審議会生活保護基準部会が、国民の消費動向、特に低所得者の生活実態を勘案しながら検証したこの結果を踏まえ回答されたものでありまして、国に撤回を求めることは考えておりません。  次に、生活保護基準の引き下げによる就学援助と保育料への影響についての見直しと、来年度以降も影響が出ないような措置をとる考えはないのかということでございます。  生活保護基準の見直しにより保護廃止となる世帯の保育所保育料につきましては、これまでの免除区分から外れ、負担が生じることとなります。しかしながら、生活扶助基準額の引き下げのみをもって保護廃止となる世帯は極めてまれなケースでありまして、本市においても保護廃止となったケースはなく、影響はないものと考えております。  また、国はそれぞれの制度の趣旨や目的、実態を十分考慮しながら、できる限りその影響が及ばないように対応することを基本としており、本市におきましても国の方針に従い対応してまいりたいと考えております。  次に、熱中症対策についてのお尋ねでございます。高齢者の低所得者及び独居世帯のエアコン設置状況、使用状況の実態把握とエアコン設置補助電気代助成の実施についてのお尋ねでございます。  高齢者の低所得者及び独居世帯におけるエアコンの設置状況や使用状況につきましては、詳細な実態は把握しておりませんが、毎月独居高齢者の安否確認を行っております安否確認ヘルパーの方から、訪問している大方の世帯でエアコンが設置をされ、使用されている状況であると、このように伺っております。  高齢者の方への熱中症予防の取り組みといたしましては、高齢者ふれあいの家など、高齢者が集う場に出向いて予防の啓発を行うとともに、地域包括支援センター民生委員等に熱中症に関する情報提供を行い、地域活動の中で、高齢者の見守りとともに、個別に熱中症の注意喚起も行っていただいているところであります。  また、予防の方法といたしましては、エアコンを設置していない場合や使用しない場合でも、小まめな水分補給や扇風機の使用、室内の風通しや冷たいタオルの活用などが効果的であると認識しておりますので、エアコンの設置の有無にとらわれることなく、幅広い予防の啓発に努めてまいりたいと考えております。  したがいまして、御提案のありましたエアコンの設置・使用状況の実態調査や設置等への助成につきましては、現時点では実施する考えはございません。  次に、市内のどこにも子供たちが安心して水遊びをする公園がない。設置する考えはないかということでございます。  本市が管理している水を使った公園施設として、中浜緑地の池、竜ケ山公園の滝がありますが、中浜緑地の池については、深い沼地であるため、水辺に近づくことを禁止をいたしております。また、竜ケ山公園の滝につきましては、平成21年度から夏の期間に限定して滝の水を流しております。この滝や池に向かう水路の水の流れは壮観で、涼を求めて訪れる市民も多く、なかなか好評のようであります。しかしながら、流れる水は地下水でありまして、衛生管理された水でないことや、藻の繁茂を薬剤や清掃作業で抑えておりますが、完全には除去できず、池や水路の底は滑りやすいことから、子供が安心して水遊びできる状態とは言えません。  このように、水を使った施設につきましては、その衛生管理や安全性確保維持管理費などの課題がネックとなり、どこにでも計画立案できるというものではありません。子供たちが安心して水遊びを楽しめる簡易な仕掛けについて、今後研究してまいりたいと考えております。  次に、夕日ヶ丘の公園墓地に樹木葬の一角を設けたらどうかというお尋ねであります。  樹木葬の墓地は、平成11年に岩手県一関市に日本で最初につくられ、墓地の造成で消失する里山の緑を墓石のかわりに植える樹木で補って里山を再生し、それを後世に残すことを趣旨とした葬送の一つであります。樹木葬の思想には、遺骨を直接土の中に埋葬することで、個人がやがて土に返り、花となってよみがえるという思いが込められており、墓石をつくる場合より安価で、墓地の継承者の心配も要りません。  この樹木葬の形式は、社会構造の変化や多様化するニーズに合わせて形を変え、いろいろなタイプがありますが、大まかに2つの形式に分類をされます。一つは、通常の墓地と同様に、個々の墓地区画に遺骨を埋葬して樹木を植える個人墓形式、もう一つは、大きな区画にシンボルとなる樹木を植え、その周りに個々の遺骨を埋葬、また納骨堂にまとめて埋葬する合葬墓形式であります。  これら樹木葬のメリットにつきましては十分に認識いたしておりますが、夕日ヶ丘の墓地の住民説明会パブリックコメントの募集では、樹木葬の区画をつくること、このことを説明をしておりません。遺骨を土の中に直接埋葬することにつきましては、樹木葬本来の趣旨である山里で行うのであれば問題にはならないことでありますが、住宅地に近く、地下水位が変動する場所では、焼骨とはいえ、地下水への影響が懸念され、住民の理解を得るのは難しいのではないかと、このように思います。  今後、社会のニーズに応じて樹木葬のありようや需要も変わっていくと思いますが、現段階では夕日ヶ丘の墓地に樹木葬の区画を設けることは考えておりません。以上であります。 ○議長(松下 克君) 教育長の答弁を求めます。  佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 定岡議員から、生活保護基準の引き下げによる就学援助への影響について見通しを、また、来年度以降も影響が出ないような措置をとる考えはないのかとのお尋ねでございます。  経済的理由により就学困難と認められる児童・生徒の保護者に対し、学用品費等を支給する就学援助制度について、本市では、このたびの生活保護基準の引き下げによって制度の対象外となった世帯はありませんでした。  来年度以降の影響につきましては、文部科学省から具体的な方針が示されていないため、影響の大小、その対応につきまして、現時点では申し上げることができないところでございます。 ○議長(松下 克君) 残り時間はあと23分ございます。追及質問がございましたらどうぞ。  定岡議員。 ○10番(定岡敏行君) それでは、重ねて御質問をさせていただきます。  最初に、消費税増税のことについてでありますけれども、国のほうで今、いろんな意見を聞いているというふうにおっしゃるわけですから、見守っていきたいということなんですが、ほぼ安倍総理は増税の意向を固めてきているという状況なわけでありまして、それがやっぱりどう地域に、あるいは市民の暮らしに影響し、そのことをよしとするのか、そういうことがあってはいけないとして対応するのか、そういう判断がやっぱり私は首長には求められているんだというふうに思うんですね。そういう意味でこの問題も取り上げているわけですけれども、幾つか、一つは、そういう引き上げるにしてもいろんな対策をとっているということの一つに低所得者対策がとられるだろうということをおっしゃっておりますが、言われているのは一時金の給付なわけですよね。住民税が非課税世帯のところに1人当たり1万円を給付するような案というのが今浮上しているようなんですけれども、これはもう1回切りの措置ですよね。毎年ではなくて、1回切りそういう措置をとるということでありまして、その片方では、もう既に出ていることですけれども、財界が要求している法人税率の引き下げ、これが出始めている。これは今後ずっと続く措置なわけですよね。本当にね、暮らし困難な世帯は1回限りの一時金を出すからというようなことにしてですよ、何とかそれでも耐えるのだというようなことになり、大企業へはこれからずっと税金の引き下げと、こんなようなことのやり方も私はおかしなことではないかというふうに思うんですね。そういうことでもそれは低所得者対策というふうに呼べるのかどうかということについて、私はとんでもない話じゃないかというふうに思うんですけど、そういうことについて、どうなんでしょうか。ほかには余り見えた話が出てきてないんですけれども、低所得者対策のことについていえばですね。住宅ローンのことはありますけど、それはちょっと別として。基本的にその部分について、片方では一時金、片方では法人税などを引き下げていくんだというようなことを低所得者への負担軽減措置と言えるのかどうかということについて、お考えをちょっと聞かせてください。 ○議長(松下 克君) 答弁よろしいですか。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 4月からの実施に当たっては、特にそういった低所得者対策、こういったものにも心を配る、こういった方針が出ているわけであります。定岡議員は一時的な措置ではないかということでありますけれども、現金を配る簡素な給付措置というぐあいなことで言われておりますけれども、これはそういった低所得者に対する救済措置といいますか、支援措置といいますか、そういったことでは、私はそれなりの施策であるというぐあいに思っております。そしてさらには、住宅ローンに対するそういった現金配布というようなことも考えておりますし、さらに法人税のことを言及されますけれども、特に法人税については、従業員の賃上げをする、そういった企業についての法人税の引き下げ、こういったことも念頭にあるというぐあいにお聞きをしておりますので、私は、この消費増税によって負担が増すわけでありますけれども、一方、国が抱えております財政再建の問題や社会保障の問題、大変大きな課題があるわけでありますから、ぜひともこの実施に当たっては、景気が腰折れをすることのないように、十分な経済対策もあわせてとっていく。そして先ほどからのそういった低所得者に対する支援もあわせて、総合的に実施していただきたい、このように思っているところであります。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○10番(定岡敏行君) 負担は増すけれど、ほかのいろんな課題があるわけだということなんですが、もう一つの側面ですね、市長の心配される、さっきも言いましたけれども、内閣官房参与の例えば浜田宏一さん、現状認識について、雇用関連統計はよくなってきているが、過剰設備があるため設備投資はまだ弱いというふうなことを言っていらっしゃるわけですね。その上で、予定どおり引き上げるとかなり大きなショックを国民経済に与えると、かえって税収が下がる可能性もあるという懸念を示していらっしゃるんですよ。もう一人の内閣参与であります本田悦朗さんも同様ですね。足元の景気回復は脆弱で、見かけほど足腰が強くない。腰折れさせてはならないというふうに市長もおっしゃるように、そのとおりでありまして、そういう状況認識が実際の政権の中にもあるわけですよね。  その足元で、私たちのところでもどうなっているかというと、山陰中央新報が、9月5日付ですけれども、寒い懐にこたえるような食品値上げで、消費者の生活防衛意識が一層高まりそうだと、こういう状況も言っているんですね。松江の日銀支店が山陰の経済動向として、6月の1人当たりの現金給付が前年同月比でも3.4%減ってるんだとか、こういう状況が相当出ているわけですよね。  こういう状況の中で、市長も心配されるような、そういう暮らしや増税での中小企業に対する影響というものが広がっていけば、逆にやっぱり経済を冷え込ませていく、国の税収を何とかしたいと思って、そこはとおっしゃると思うわけだけれども、そのことで逆に税収をも引き下げてしまうことになりかねないだろうかという懸念をこういう方たちもしていらっしゃるわけですね。その点についてどんなふうにお考えなんでしょうか。市民の暮らしも地域の中小業者の経営も大変な事態となるというふうに私は思う。こういう状況の中で増税を行ったらですね。そのことがかえってまた国の税収さえ危うくしてしまうことになりかねないというふうに思うんですよ。そういう2番目の問題についてちょっと御意見をお聞かせください。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) ですから先ほど申し上げたように、そういった企業、特に中小企業の皆さんに対するそういった対策については、景気が腰折れしないような、しっかりとした、強力な経済対策をあわせて行うということ。そして、先ほど内閣官房参与のお話がありましたが、皆さんは消費税増税をすべきではないという意見ではないんですね。浜田内閣官房参与については、そういった懸念もあるから、少しずつ上げていこうという、たしかそういったお考えだったというぐあいに思っております。  繰り返しになりますけれども、社会保障の制度を将来に向けてしっかりと構築していくということ、そして国の莫大な債務があるわけでありますから、財政再建もしっかりとやっていかなきゃいけない。こういった認識の中で、確かに消費税が上がれば各人それぞれ負担が生じるわけでありますけれども、低所得者の方には何らかの手厚い支援をしていき、みんなで負担をして、この大きな大きな課題に対抗していこうということでありますので、ぜひ今申し上げたようなことを国においてはしっかりと対応していただきたい、この思いであります。
    ○議長(松下 克君) 定岡議員。 ○10番(定岡敏行君) おっしゃるように、浜田内閣参与は基本的には増税を容認していらっしゃるわけですけどね、ですから私もきょう申し上げているのは、市長とはずっとかねてから意見が違うわけですけれども、消費税、どうあるべきかということについては。こういう経済情勢のもとで、本当に増税を4月から予定どおりやっていいのかどうかということについて、そこはやっぱり一旦とめてでもこの先のことを考えるべきではないかというふうな立場でお話をしているつもりなんですけれども、伝わっていなかったとすれば私の話しようが悪いわけですが、おっしゃるように、内閣参与は、だから1%ずつという線でいこうじゃないかとか言ってるわけですね。それでも懸念がやっぱりあるとことなんですよ。それは地方にとってはもっと大変なことになるんじゃないだろうか。全国的にそうだとすればですよ。そこのところで、本当にこの状況を4月から行っていいよ、見守るよということで、首長さんとしていいんだろうかと。地方はもっと大変なことになるんじゃないかと思うんです。そういう状況はちゃんと意見を伝えて、ちょっと待ってもう1回考えようかということに臨んでいただきたいなというふうに思うわけです。  そこはもう経済財政運営の基本の問題にはなるわけですけれども、市長も御承知のように、かつての橋本総理が、1997年に2%、3%から5%に上げたときに一体どうなったのか。国の税収が落ち込んだんですよね。経済が本当に大変なことになった。せっかくそのころは給料が上がり続けておったんですよ。景気が上向いていたんですね。ところが2%の増税。そのほか社会保障からありますけど、大変な状況になって、税収が落ち込んだんです。そういう意味で、私は、今度の増税というのはあのとき以上の増税負荷になっているわけですから、本当に大丈夫なのか、かえってその二の舞にならへんだろうかということを心配するわけでありまして、これは地域の経済、地域の市民の暮らしの問題として、市民の問題として、ぜひお声を上げていただきたいものだというふうに思うんです。ちょっとその点だけ最後に一言いただいて、ここは終わりにしたいと思いますけれども、本当にこの状況で大丈夫なのだと、国はうまくやってくれるだろうとかいうふうにお思いになってオーケーなのかなという、どうなんでしょう。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 多くの方が定岡議員のおっしゃるような点について懸念を持っておられることは承知をいたしております。国においてもこの問題については、経済を専門とする、あるいは市民の暮らしと密接に関係のある方々、相当な人数だったと思いますが、こういったヒアリングだとか、そういったものも実施をされておりまして、橋本内閣のときのケースが皆さん念頭にあるわけでありますけれども、そういったものを回避するために、あわせて打つ経済対策がどの程度必要なのか、あるいは将来に向けてそれをどう持続していくかというようなこととあわせ考えて、私は経済の専門家でも何でもありませんから、そういった多くの経済を専門にしておられる方がいろんなケース、状況、そういったものを総合的に勘案して、今、議論をしておられるところであるわけでありますから、私も定岡議員がおっしゃるように、市民の暮らしに、あるいは市内の企業の動向、そういったものは同じような気持ちでおるところでありますが、国のそういった議論の経過、結論に至るまで、しっかり私も見守っていきたいと、こう思っております。 ○議長(松下 克君) 追及質問どうぞ。  定岡議員。 ○10番(定岡敏行君) 見守るのではなくて、ぜひ声を上げていただきたい、そういう御心配をですね、というふうに重ねて要望しておきたいと思います。  生活保護基準の切り下げの問題について伺いますけれども、保育料への影響というのはないお考えだとおっしゃったんですが、実際にそうなのかどうかというところが私にはもう一つ確信が持てない部分です。就学援助に対する、本年度影響がないというのは、これは先刻わかっておる話でありまして、来年度以降、このままいけば影響は出てくるのではないか。これまで就学援助、あるいは準要保護家庭で支給を受けてた世帯が外れてしまいかねない人が出てくるんじゃないかというふうに思うんですけれども、本当にそういう御心配はないということで、来年度以降についてなんですが、よろしいでしょうか。  ごめんなさい。教育長さんのほうのこと。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 生活保護基準の引き下げによって就学援助費のほうに影響が来るのではないかという御懸念だと思います。  私は、子供たちが学校に通ってまいるときに、経済的な理由で就学が困難になるという事態が一番よくない事態だと感じておるところでございます。3月中旬には文科省のほうから、この制度に鑑みまして、それぞれの家庭について、こういう家庭状況であればここまでという基準が示されます。それを見てからでなければしっかりとした判断はできないと思っております。  御存じのように、本市では、その文科省から示されます基準の1.3倍を市の準要保護として認定をしております。この1.3という数字は、近隣の市と比べましても決して低い数字ではないと思っておりますし、その内容につきましても、給食費を全額補助、そのほか修学旅行費等、他市に比べて大きな援助を行ってきているところでございます。子供たちがそうした支援を受けながら、これからも学校で通うことができたらと感じておるところでございます。以上でございます。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○10番(定岡敏行君) 就学援助に対する他市との比較等々については私もうれしく思っておるところですけれども、問題は、私がさっきちょっと重ねてお聞きしたのは、現状のことで推移する場合に、何も手を打たない場合に、制度外になってしまう世帯は本当にないのかという心配なんですけれども、そうなんでしょうかということなんですが、今、御答弁の中であんまり聞き取れませんでして、そこだけちょっとすいませんが。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) どの程度の影響があるかについては、ここではっきり申し上げることはできないところでございます。ただ、市長の答弁にもございましたように、国のほうでもなるべく影響が少ないようにということで配慮がなされているということでございますので、国の方針を見定めまして対応してまいりたいと考えております。 ○議長(松下 克君) 追及質問どうぞ。 ○10番(定岡敏行君) 今年度については影響はどちらもないということでよろしいんですが、26年度以降については、基本的には国は地方自治体任せと、この制度を扱っていくということにはなっていくかというふうに思うんですが、はっきりどうにもまだ判断がつかないということになるとすれば、もうちょっと見えてきた段階で、そこはぜひ今受けている方たちが制度から外れることがないように、十分手当てしてほしいということを重ねて要望するということにしかなりませんので、よろしくじゃあお願いをいたします。  市長さん、最初に返って、生活保護そのものの切り下げを撤回してよという話についてなんですけれども、その物の考え方のことなんですけれども、負担増といっても、私、普通にそれでも何とか暮らしていけてる方たち、そういう層の受ける影響と、本当に生活ぎりぎりの低所得者のところで受けるダメージの大きさというのは、そういう負担増が与える影響というのはやっぱり違うというふうに思うんですね。生活保護を3年かけて10%のカットが計画されておるわけですけれども、給料10%カットですよね、いわば。もともと切り縮めていかなきゃ暮らしていけないような人たちのところで10%カットされたらね、あと何が一体縮められるのかということが問われるわけですよ。極端な言い方すりゃあ、切り縮められるのは命しかないよというような性格の問題なんじゃないかというふうに私は思うんです。  貧困の連鎖というふうなことが言われて久しいわけですけれども、私はね、そういう問題を解決していく方向で頑張るのが本来行政、政府の立場じゃないですか。ところが生活保護基準のカットを見直し、そういう中で逆にもし影響を受けたりして切り縮められていく層が出ていく、貧困の連鎖が広がっていくということになってくれば、やっぱりそこは私はね、政治の問題、地方自治体のありようの問題として問われる問題だというふうに思うんです。そこはさせないよという言葉を明確にやっぱり語って、市民と一緒になって頑張っていくというのが行政の立場じゃないかというふうに思うんですけれど、国のほうで決めたことだからということで、本当にそこは地方自治体としていいのかなというふうに、市長さん、思うんです。そこの点のお考えを、これは物の考え方の問題になっちゃうというふうに思うんですけど、最後に聞かせてください。 ○議長(松下 克君) 答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 先ほどもお答えをしたところでありますけれども、このたびの保護基準の切り下げについては、国の社会保障審議会、それぞれ専門の皆さんがお集まりになって、国民の消費動向、特に低所得者層の生活実態等もつぶさに検討されて、改定をされたものであります。私はそういった審議決定というものを尊重をしたいというぐあいに思います。 ○議長(松下 克君) 定岡議員。 ○10番(定岡敏行君) 例えば先ほどの消費税の問題にしても、60人からの有識者の意見をしんしゃくして進められるわけですよね。最初からそのメンバーみんな、そういう方たちが基本的に集められるわけですよ。しようがないんだけど。そういう形で国がやってることを、我が地域に及ぼしてくる問題を首長としてどう捉えるかという問題だし、今の生保の問題だって、社会保障審議会の中でどんどんともうしっかり計画立てられるけれど、そういう結果として市民が、生活ぎりぎりのところの方がさらに10%カットされて本当に大丈夫なんだろうかというところから私は物を申していただきたいものだというふうに思います。この問題は以上で終わっておきたいと思います。  続けて、熱中症対策の問題に入りますけれども、高齢者世帯や独居世帯のところでの、安否ヘルパーの方が大方の世帯にクーラーがあるよというふうに報告が上がっているということについては私も聞いてはきているんですけれども、大方の世帯という認識が本当に1軒もない家はないよということなのかどうかということを私は心配するんですよ。あるいはクーラーがあったにしても、クーラーの電気代というのは相当かかるわけでありまして、うちらも我慢し我慢しを重ねるわけですけれども、そういう点で我慢して使わずにいる方はないのかどうかとか、そういう心配をぜひ、あるいはその辺の実態はどうなのかということをお調べいただきたいというふうに思うんですけれども、先ほどの答弁では、ちょっとそういう意味では表層をちょっと調べた、つかんだような状況にしかなってないのではないかというふうに思うんですが、どんなもんでしょうか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 毎月行っております独居高齢者に対する安否確認、ヘルパー、こういった事業をやっておりまして、毎月訪問をしていただいておるわけであります。それによりますと、大体の皆さんのところでそういったエアコンが設置をされてお使いになっておられるという報告を私もいただいております。中にはエアコンのない世帯も、これは当然ありますでしょう。そういった方々に対する行政として手を差し伸べることがないのかという定岡議員の御質問だというぐあいに思いますけれども、この熱中症対策については、エアコンばかりじゃなく、そのほかにも予防する、そういった手だてがたくさんあるわけでありますから、まずはそういった予防対策に我々も一層力を入れていきたい、こう思っておるところであります。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○10番(定岡敏行君) おっしゃるように、エアコンだけでは当然ないだろうというふうに思います。  あと何分ございますでしょうか。 ○議長(松下 克君) 8分ございます。 ○10番(定岡敏行君) ですから、エアコンも強調されるように大事なやっぱり熱中症対策の一つですから、引き続き御検討いただきたいものだと思います。  去年の話になりますけど、共産党鳥取県議団が県と行った懇談の中で、河原さんとおっしゃるんでしょうかね、統轄監が、熱中症をめぐるこの事態は気象災害的なものであって、市町村や消防、場合によっては電気、ガス会社も加えて、関係機関との意見交換をしてみたいというふうにおっしゃっているんですよね。私は気象災害的なものだという捉え方というのは大事なことだと思って、その後の県のホームページを見てみるんですけれども、広報、今いろいろ言われたような熱中症に対する予防、声かけ、そういうことはいろいろあるけれども、何らちょっと新味のある施策がないなというふうに見ているんですけれども、事あればやっぱりこれは命にかかわる問題ですよね。しかも統轄監が言うように、気候変動という大きな枠組みの中で起きている問題ですから、新しい社会の課題として、行政の課題として、ぜひ具体的な、クーラーのないおたくも何件かはあるんじゃないかというふうなこともありましたし、電気代助成なんかのことも含めて御相談をいただきたいというふうに思います。  これは以上で終わりたいと思いますが、子供たちの問題ですが、外で子供たちが暑い夏でも水遊びができる場をという提案をさせていただいて、私も、言いましたように、ずっと市内の公園を歩いてみました。親水公園というのが夕日ヶ丘にありますから、あそこを歩いてみました。水辺に公園がありますからね、すてきなとこだなと改めて思ったんですけれど、行ってみたら水辺で危険と書いてあるんですね。水辺で遊べるんだと思って行ってみたら、危険だから注意しなさいよということを書いてありました。  それから、今いろいろおっしゃった竜ケ山についても、おっしゃるように緑いっぱいで、滝の水も流れていて、私もあるお母さんが、うちもあそこにはよく子供を連れていって遊ばせているの、いいとこだよと言われて行ってみたわけですけれども、あそこはもともとでも言ってみれば子供が遊ぶ場所じゃあやっぱりないですよね。岩がごろごろして、大変危険、あそこで子供が遊ぶにはという意味でありまして、ただ、そういう状況は、環境はあるわけですから、何かもうちょっと手だてを尽くせば、当然親が見守る中でばしゃばしゃ子供たちが遊べるという、そういう環境はそう大きなコストをかけなくてもできるんじゃないかというふうに思うんですよね。そういう点はぜひ来年に向かって御検討をいただきたいというふうに思うんですね。来年に向かってぜひそういう場所を考えていただきたいものだと。  市長さん、簡易なものを考えてみたいということについては、私も何も大きなお金をかけてやるばかりが目的ではないわけでございまして、私、さっき宝塚の話をしましたけれども、どうもあそこも、最初は地面から噴き出してやっているように見えたんですよ。そういう設備をつくってるんだな、すごいなと思って見たんですけど、よく写真を大きく伸ばして注意深く見ると、どうもホースがずっと流してあって、そこのチューブからどうも噴き出しているような感じ、その後ちょっと確認をしてないんですけれど、そういうふうに見えるんですね。そういうやり方って、例えば2カ月、3カ月ね、可能性はあるというふうに思うんですね。ぜひそういうことも含めて、銭かかるな、大変だな、できないなではなくて、どうやったらできるかということを前向きに御検討いただいて、来年に向かって御検討していただければというふうに思いますが、そんなことでいくよと、その方向でいくよとおっしゃってはいただけないものでしょうか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 随分ソフトに追及質問いただいて、どう答えないけないのかなというような気になりますけど、確かに都会なんかで親子が街角の一角で水遊びをしている、そういった光景というのは微笑ましいと私も思います。もう一つ、夢みなと公園に水遊びができる設備があるんですが、これが確かめてみたら休止になっておるということでして、これは管理組合の管理でありまして、そんなことではいかんじゃないかと、聞いてみたところ、どうも地下水が使われているので、地下水の水質の問題があるということ、そういったものがクリアできれば、あそこで子供たちに水遊びが提供できると思いますし、そういったこともあわせて、暑い時期に子供たちが屋外で水遊びが親子で、友達同士でできるような、そういった空間というものは、先ほど答弁で研究してみたいというぐあいにお答えいたしましたけれども、よくよく考えてみたいと思います。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○10番(定岡敏行君) よろしくお願いをいたします。  夢みなとはおっしゃるとおりなんですね。そういうことができそうなところはあるんですけども、現状は使われていないという状況になっているので、県も含めてよろしくお願いいたします。  最後に、樹木葬の件ですけれども、住宅地に近いというところで住民の理解がどう得られるのかなという懸念という部分は、そういうこともあるなと、御答弁を聞いておって今思ったところで私自身ありますけれども、そういうこともあろうかというふうに思いますが、私は、十分に説明してこなかったということがあるんですね、つくる過程で。そういうことがあるのかもしれませんが、ぜひあそこの区画の新しい形での販売促進にもなるとは思いますし、永代供養だって30年ぐらいが大体樹木葬の期間みたいになっておるようですから、回転できることにもなっていくんじゃないかと思ったりいたしますし、何よりも言ったように緑をたくさんつくり出していくということにも資するわけですから、当然申し上げたように、法的にいろんな難しい問題はあるかもしらんけれども、多様なこういう考え方を、要望をくめるような方向で引き続き御検討をいただければというふうに思います。  以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(松下 克君) 定岡敏行議員の質問はこれまでといたします。  次に、竹安徹議員。 ○16番(竹安 徹君) 私は、無所属の竹安徹でございます。9月定例会開催に当たり、私見を交えながら、市長、教育長に何点か質問をさせていただきます。率直な見解をお聞かせください。  東日本大震災、原発事故から2年半が経過しました。しかし、いまだに汚染水の大きなトラブル、具体的な解決策の見つからない処置方法等、復旧、復興には結びつかない事案を抱えて、時間だけがいたずらに消費されています。ここに来て、国を挙げての取り組みがなされようとしております。なされる対策が効果を上げて、被災された人々が一日も早く安心・安全を感じられるような状況になることを心から願うものであります。  さて、本市は、先般、ホテル建設についての契約をしました。中村市長におかれましては、当初からの市民と公約にされておられました。公約実現についての大きな充実感を全身で感じておられると思います。ここで、今の市長の充実感の一端をお聞かせください。  また、ホテルが稼働すれば、今までと違った風景が周辺では見られるようになってくるのではと思いをはせるものであります。ホテル運営会社によりますと、高い稼働率を想定していることから、駐車場等のスペースが不足してくることが予想されます。民間での整備がされると考えますが、本市でも何らかの関与が必要になってくるものと思いますが、周辺整備の面から、市長の見解をお聞かせください。  また、まちづくりの計画も若干の見直しをして、宿泊客へのもてなしを考慮に入れたものにしていく配慮があっていいのではないかと思います。具体的には、記念館の開館時間の延長等、担当課、観光協会等で連携され、観光振興に努めていってほしいと切望いたします。市長の腹案があればお聞かせください。  次に、「はだしのゲン」に対する松江市教育委員会の閲覧制限撤廃についてお伺いします。  「はだしのゲン」は、閲覧制限がされていましたが、市民からの抗議があり、閲覧制限の撤廃となりました。理由は、手続の不備とのことでした。本市では、学校図書の運営、管理について、教育委員会としてどのようなかかわりを持っておられるかお聞かせください。  また、本市各小・中学校図書室での「はだしのゲン」の対応はどのようになっているかお聞かせください。  次に、「はだしのゲン」作品そのものについての戦争、原爆の恐ろしさを伝える教材であり、平和教育にまたとないすばらしい作品であると絶賛する意見がある一方、描写が生々しく残酷な場面が多くあり、少年少女には触れさせたくない書物であるとの声があり、作品の評価は分かれています。  私は、作品全体を読み込んで、作品前半はおおむね原爆の恐ろしさを伝えるもので、作者の純粋な訴えが伝わってくるもので、それなりの評価をしております。しかし、単行本の後半、特に9、10号の最終局面になってくると、描写が生々しく、見るに耐えられない場面があります。したがって、品格のある人間を育むために、小・中学校には学校図書としては置かないほうがいいと個人的には思うところでありますが、教育委員会としてどのような見解かお聞かせください。  「はだしのゲン」は、原爆の恐ろしさを伝えるだけでなく、さまざまな出来事を伝えております。戦争の悲惨さ、国旗・国歌の捉え方、我が国の過去のこと、実に多くのことを取り上げ、生々しい描写で訴えています。しかし、これらのことが事実と大きくかけ離れていれば、これらを読んだり見たりした少年少女は取り返しのつかない間違った認識を持つことになります。しかも多くの国に翻訳で本が出されています。多くの国に日本がやってきたことへの誤ったメッセージを発信していることになってしまいます。盛んに誇りある国づくりが叫ばれている今日、時代に逆行していくのではと危惧しているところであります。  主人公が国旗・国歌について語る場面があります。主人公は国旗・国歌を否定的に叫び、歌うことをかたくなに拒むものであります。国旗・国歌は我が国日本を意識する根幹であります。本市の少年少女には、国を誇りに思う気持ち、故郷を愛する心を強く持ち続けて育ってほしいものと思っております。  「はだしのゲン」は、漫画ではありますが、絵と文字で強い発信力を持って、手にする者にメッセージを伝えています。また、「はだしのゲン」は、日本の近現代史を読者に多くのものを伝えています。その中には真実でないことも幾つか含まれています。  以上、何点か申し上げましたように、本市の子供たちには、日本に生まれ、境港で育ったと誇りと自信を持った少年少女になってほしいものであります。当該図書の扱いには配慮いただきたいと思いますが、教育委員会の見解をお聞かせください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(松下 克君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 竹安議員の質問にお答えをいたします。  初めに、ホテル進出による今後の本市の展望について、3点にわたってのお尋ねでございます。  初めに、公約が実現した今の思いはということでございますが、JR境港駅前市有地へのホテル誘致につきましては、市長就任時からの公約でございました。このたびのホテルの立地の決定まで9年かかったところであります。大変長い道のりでありましたが、市内の企業や飲食店、観光関係の方々からも喜びの声を多く伺っているところであります。大変うれしく感じております。  今後、ホテルでの雇用や地元食材の仕入れのほか、宿泊客の直接消費が新たに生み出されることなど、本市経済にも新たな活力をもたらすものと期待をしておるところであります。  私は、多くの方に申し上げておるわけでありますが、本当に待望のホテル進出が決まったわけであります。客室が200室、大変大規模なビジネスホテルであります。これを本当に維持していくには大変なことであろうと思います。境港市では過去そういったホテル事業が頓挫したケースもありますので、このホテルについては本当に各企業やそれぞれの市民の皆さんも支援をしていただく、そういったことを今後もあわせて私がお願いをしていく、そのことが私の一つの仕事であろうかなと、こうも思っているところであります。よろしくお願いをいたします。  次に、駐車場のスペースが不足することが予想されます。何らかの関与が必要になってくると思うがどうかということであります。  ホテル利用客の駐車場につきましては、現在の計画では73台と伺っております。宿泊人数によっては不足することも想定されるところであります。基本的にホテル利用客の駐車場はホテル事業者が確保するものであると考えておりますが、JR境港駅周辺には市営及び民間の駐車場が整備されておりますので、平常時の駐車スペースは、十分に確保が可能であると、このように考えております。ただし、ホテルが水木しげるロードの中にあることを考慮いたしますと、ゴールデンウイークなど混雑するときには駐車場が不足すると考えられますので、これまで同様、水木しげるロード関係者と連携し、臨時駐車場の確保などの対策を実施してまいりたいと考えております。  次に、まちづくりの計画の見直しは、宿泊客へのもてなしを考慮したものにすべきであると、具体的には、記念館の開館時間の延長等、担当課、観光協会などで連携し、観光振興に努めてほしいということであります。  本市の観光振興につきましては、境港市観光振興プランに沿って、境港市観光協会を初めとする関係団体とともに推進をしているところであります。JR境港駅前宿泊施設の充実、このことも境港市観光振興プランの重点施策の一つであり、ホテル開業を想定した幾つかの関連施策も盛り込んでおります。特に夜の水木しげるロードの仕掛けにつきましては、妖怪ブロンズ像のライトアップや水木しげる記念館ナイトミュージアムを宿泊者にもお楽しみいただけることを想定しながら実施してまいりました。また、市政概要でも申し上げましたが、本年7月から8月にかけて、水木しげるロード振興会が夜のイベントして3回実施した妖怪そぞろ歩きが大変好評であります。多くの観光客にも楽しんでいただいたと、このように伺っております。さらに、水木しげる記念館におきましても、このイベントと連携し、営業時間を夜9時まで延長したところであります。  そのほか、滞在時間延長を狙った重点施策として、水木しげるロード、竹内団地を結ぶ観光周遊ルートの創設やおさかな村の創設などがあり、今後、これらの充実、実現を図っていくとともに、本市を宿泊拠点とした広域観光についても考えてまいりたいと思います。  私からは以上であります。 ○議長(松下 克君) 教育長の答弁を求めます。  佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 竹安議員から、「はだしのゲン」の閲覧制限について、4つの質問をいただきました。  まず、学校図書の運営管理について、教育委員会としてはどのようなかかわりを持っているのかとのお尋ねでございます。  学校図書館の運営管理につきましては、基本的に学校長と司書教諭に運営を、学校図書館職員に管理を任せております。したがいまして、教育委員会としては、運営管理について指示を行うことはいたしておりません。  次に、市内各小・中学校図書室での「はだしのゲン」の対応はどのようになっているのかとのお尋ねでございます。  現在、市内で学校図書館に「はだしのゲン」を置いておりますのは、小学校7校、中学校1校、合計8校であります。経過措置をとっている学校はなく、どの学校も子供たちが自由に閲覧できる状況にあります。  次に、品格ある人間を育むために、小・中学校には「はだしのゲン」を学校図書として置かないほうがいいと個人的には思うが、教育委員会としてはどのような見解かとのお尋ねでございます。  8月26日に開催をいたしました教育委員会の場で、各委員さん方から御意見をいただきましたが、「はだしのゲン」を閉架すべきだとの御意見はありませんでした。先ほどもお答えをいたしましたとおり、学校図書館の運営は基本的に学校長に任せており、現状況では閉架など教育委員会が指導すべき状態ではないと考えております。  次に、当該図書の扱いには配慮してもらいたいと思うが、教育委員会の見解をとのお尋ねでございます。  「はだしのゲン」の中には、国旗・国歌に反発する気持ちが表現をされております。ゲンが生きた終戦直後の日本は、敗戦による社会的価値観の転換を迫られた混乱のときであり、国旗・国歌について否定的な発言が出されたとしても不自然ではなかった時代であったとも言えるのではないでしょうか。大切なことは、中沢啓治氏が混迷の中を生き抜こうとするゲンの姿から、訴えたかったであろう戦争の恐ろしさや原爆の悲惨さを知り、核兵器や戦争のない平和な世界を願う心情を育てることであると考えています。  当然のことながら、国旗・国歌については、平成11年に成立した国旗及び国歌に関する法律の精神を重んじ、遵守するところであります。教育委員会といたしましても、未来を担う子供たちが真に平和を希求する大人として成長するよう、しっかりと見守っていくことを確認いたしたところでございます。以上でございます。 ○議長(松下 克君) 残り時間はあと23分ございます。追及質問がございましたらどうぞ。  竹安議員。 ○16番(竹安 徹君) ホテルのことに関して、中村市長は、さまざまな予想される出来事、あるいはいろんなことを、多くを語られました。非常に心が踊る気持ちで、再来年のオープンをわくわくしながら待ちたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、「はだしのゲン」について佐々木教育長の答弁をいただきました。私は、「はだしのゲン」の掲載の経過をたどることで、作品そのものがどのようなものであったか知ることができますので、それに触れながら、重ねての質問をさせていただきます。  「はだしのゲン」が始まったのは、「少年ジャンプ」という商業誌に掲載されたことから始まっております。これは読者を少年層に考えたものであります。これは時期的に1973年第20号から1974年49号まで続きます。読者の人気投票が低いことから、「少年ジャンプ」での掲載はこの時点で終わります。  次に、「市民」という雑誌に掲載されます。これは1975年9月号から1976年8月号。さらに「文化評論」にかわります。これは1977年7月から1980年。さらに「教育評論」になりました。時期は1982年4月から1985年まで掲載されました。  「はだしのゲン」は、このように掲載の場所をさまざま変えていき、徐々に特定の思想傾向を持つ読者向けに描かれていくようになってきました。それは読者層が少年層から青年、壮年層に変わってきたことを意味します。最終局面では労働組合の組合員向けに描かれております。ここに「はだしのゲン」の作品の問題点の本質があるものと私は思います。したがって、戦争にかかわる歴史認識、日本軍の残虐行為がいたずらに強調され、中には明らかに史実と全く逆なことが描かれております。知る権利、表現の自由の美名のもとに、奥に潜む多くの本質的な問題にはふたをして、自虐史観に負われた、国益を無視した物語の全面公開を求める声は大いに疑問があります。  このように、「はだしのゲン」の掲載の経緯、対象読者の変化等について、教育委員会はどの程度認識されているのかお聞かせください。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 竹安議員のほうからは、「はだしのゲン」の第10巻まで成立をしていく過程を御紹介をいただいたところでございます。私も読んでみましたし、教育委員も読んだわけでございますが、特に4巻までに恐らく竹安議員さんがきょうの質問の中で問題とされるような言葉というのは余り出てきてないのではないかと、5巻以降にはやや多くなるということでございますし、暴力的なシーンも多くなります。  しかしながら、それらをもってして、この中沢啓治氏の「はだしのゲン」という作品が、その歴史的価値を大きくおとしめるものではないと、私はこのように考えております。確かに中の問題、かかれている問題につきまして、いろいろな御意見があろうかと思いますが、戦後の歴史的認識の問題というのが、戦後70年を経て、現段階でこのように取り上げられ、そして教育の場でまで議論されているということが、私は残念でならないところでございます。戦争中に起こりましたさまざまなことについては、戦後、政府のほうできちんとした反省がなされ、どのようなことが起きたのかということがはっきりされていくべき問題であったと考えております。もうそれがこれから行われ、この作品にあるものが明らかに間違ったものであるということを政府が認定するのであれば、恐らくこの本は発刊禁止というようなことにもなっていこうと思います。その場合に学校は適切な処置をとっていかなければならない。現段階におきまして、教育委員会でこの本を閉架にするような状況にはないと考えております。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。
    ○16番(竹安 徹君) 今、教育長からの答弁をいただきました。重ねてにはなりますけども、私は、この「はだしのゲン」を読み込んでいくうち、特に「文化評論」に掲載された時期から「はだしのゲン」は政治色を強くし、「教育評論」にかわったころにはさらにその傾向が顕著になってまいります。もっと言えば、反日左翼的プロパガンダそのものであります。このことを考慮に入れれば、当該図書が学校図書としてふさわしくないか、よくわかると思います。私は、本市の子供たちが健全な向上心と誇りを持って育ってほしい一心であります。繰り返しになりますが、漫画とはいえ強い発信力を持っている「はだしのゲン」を学校図書として使わないよう重ねてお願いするものであります。教育長の見解をお聞かせください。 ○議長(松下 克君) 教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 竹安議員さんのお気持ちは伝わってまいります。御質問にありましたとおり、本市の子供たちには、日本に生まれ、境港で育ったと、誇りと自信を持った少年少女になってほしいものであるという言葉、このことは大切にしたいと考えております。  学習指導要領の中に、国旗・国歌について、我が国の国旗と国歌の意味を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度を育てるよう配慮することでありますとか、例えば天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること、こうしたことは学習指導要領に明確に記されているところでございます。これは学習指導要領の社会科、6年生の内容でございます。  学校では、「はだしのゲン」を使って授業をするということはございません。もし平和学習の中で取り上げるとすれば、1巻及び2巻、ゲンが原爆に遭い、そして押し潰された家屋の中で父親と弟と妹が焼かれていく姿を見て、そして苦しみの声を上げるゲンの姿、そうしたところが最も大切なところでございます。学校では、歴史認識については、社会科の時間に教科書を使って学習をしております。その教科書の中にはまさにこの学習指導要領の精神が織り込まれており、学校の教職員はこれに基づいて授業を行っております。  卒業式で国旗を掲揚している学校は全国で99.9%に至っております。国歌を斉唱している学校も99%を超えているところでございます。学校の教育の場、この「はだしのゲン」の内容の問題、いろいろなお考えはございましょうが、切り離して考えていただきたいと考えているところでございます。 ○議長(松下 克君) 竹安議員。 ○16番(竹安 徹君) 今、教育長の答弁では、授業としては使わないというような答弁でございました。しかし、学校の図書館に置いてあって、自由に閲覧でき、また、貸し出しもしているというようなことであれば、生徒がその作品に目に触れる機会というのは非常に多いわけです。そしてまた、歴史的な認識が余りないような少年少女がその漫画あるいは書籍を読んで、日本はこうだった、こういう考え方もあるというようなことで同調をしたり、あるいは漫画にかかれていることを信じたり、あるいはそういったことを念頭に置きながらほかの書物を読み込むというようなことも十分に考えられます。私は、そのようなことを非常に心配をしてこのように申し上げております。  作品には三光作戦のことが出てきます。三光とは3つの光と書きます。中国大陸では光に対するネガティブな思いがあるんだそうです。否定的な怖いものだとか忌まわしいものというような考え方が中国大陸の中にはあるんだそうです。逆に日本は光といえばポジティブな、希望的な概念が広がってきます。その三光作戦のことが出てきます。中国大陸で毛沢東共産党と蒋介石国民党が内戦を繰り広げたときに、自国民に対して行っていたものであると言われています。殺し尽くせ、焼き尽くせ、奪い尽くせといった凄惨なものであります。主人公は、これを日本軍全体がやってきたかのように語る場面があります。教育委員会の委員の方は当該図書の内容を確認されてこられているものと私は思っております。主人公の語りと生々しい描写は衝撃的なものであります。私は、この場面こそ小・中学生には見せてはならないものであると痛感をしております。あえて答弁は求めませんが、私の思いだけは御理解をいただきますようお願いします。  いろいろな観点から「はだしのゲン」について見てきました。戦争の真実を教えて何が悪いか、あるいは反戦、平和の図書として学習指導要領の総則に沿った図書であるという見方もあるかもしれません。しかし、下村博文文部大臣は教育的な配慮は必要と述べているように、閲覧制限等、何らかの措置が必要であると私は思います。当該図書が適切な方法で運用されることをお願いして、質問を終わります。 ○議長(松下 克君) 竹安徹議員の質問はこれまでといたします。  次に、南條可代子議員。 ○12番(南條可代子君) 9月定例議会開催に当たり、私見を交えながら質問をしてまいります。よろしくお願いを申し上げます。  初めに、まちづくりについてお伺いをいたします。  長きにわたり決定に至らなかったJR境港駅の市有地にホテル建設が動き出し、中心市街地の顔づくりが大きく前進となりました。初めに、秘書広報課の設置を提言するものでございます。  中村市長は、連携と共栄を柱に、将来都市像を環日本海オアシス都市とし、環日本海定期貨客船の就航、また港湾整備など、北東アジアを初めとした諸外国へのゲートウェイとして取り組み、また、将来の道州制も見据え、中海市長会を中心とした圏域連携事業など、地域特性を生かした周辺自治体等との連携強化は、現在、市長の御努力もあり、順調との感がいたします。特にクルーズ船の寄港につきましては、本年も、また来年にも数多くの予定と伺っております。以前と比べますと関係自治体とのネットワークも拡大し、多岐にわたってまいりました。  また、拡大するほどに、情報におきましても多大であり、境港市やその施策への関心を高めていただくためには、広報やホームページ等での情報発信だけではなく、受け手側に立ち、受け手の共感を得ることにも視点を置くことが大切だと私は思います。情報提供の内容やその手法をより高度にコーディネートする能力、また、各課との強い連携が必要であります。また、市長の出席されたイベントなどの情報は、各課では日常的に集まっているものの、その情報を最大限に活用できているとは言いがたいのではないでしょうか。そのために秘書広報部門を秘書課に設けることを提案するものでございます。市長の御所見をお伺いをいたします。  2点目に、今後、隠岐諸島との観光戦略を含め、連携強化について、市長はどのようなお考えなのかお伺いをいたします。  次に、子育て支援から子育ち支援への考え方についてお伺いをいたします。  これまで中村市長は、子育て、教育施策に力を入れて取り組んでいただいていると評価をいたしております。私は、これからの子育て支援策を充実させていく上で、サービスの拡充とともに、子供の成長に合わせ、大切な子供を慈しむ親心を育むことが大切であり、子育ち、親育ちという視点も考慮しながら子育て支援を進めていくことが大切と考えております。  一般的に子育て支援という言葉が使われておりますが、子育てというのは親、保護者という大人を対象として、今、国も地方も親を楽にすること、親の負担を軽くする施策が目立ち、肝心の子供の育ち、子供の視点というところがやや置き去りになってきているのではないかという気がいたしております。今後も女性の社会進出、経済活動への参加が求められる中、安心して子育てができる環境をつくるとともに、子育ち、親育ちを踏まえた子育て支援策を展開していく必要があるのではないでしょうか。  私は、子育ちに関しての本市の課題の一つとして、子供たちが地域で伸び伸びと遊べる場が少ないということではないでしょうか。不審者という不安もあり、公園でも安心して遊べないような状況であります。休日に友人数人といるにもかかわらず、ゲームに興じる子供を見かけますが、子育ちという点で非常に不安を感じております。小さい乳幼児と体の大きな小・中・高校生とでは遊び方も異なります。また、親育ちの場、親同士の情報交換がなされたり、親として育つことができるような環境整備が必要と考えます。市長はいかがお考えでしょうか、お伺いをいたします。  2点目に、現在課題となっております境港市民会館の方向性については、これからの議論ではありますが、市民会館は昭和48年、市民のための教育、文化向上を目的に、全市域にわたる文化教養的な集会施設として建設された施設であり、これまで長きにわたり役割を果たしてきたものと思います。これからの耐震診断等の結果にもよりますが、私は、図書館、児童館等の複合的施設を多機能に備えた施設に更新されることを期待するものであります。市長の御所見をお伺いをいたします。  最後に、地域医療、救急体制についてお伺いをいたします。  市民病院的役割を担っております鳥取県済生会境港総合病院は、開設以来、市民の健康維持、増進に貢献をしていただいております。第二種感染症指定医療機関、また初期被曝医療機関となっております。施設整備におきましては、増改築を含め、鳥取県西部地震を受け、建物補強をされましたが、東日本大震災の経験から、耐震診断の結果によりますと、数カ所問題点があると伺っております。私は、24時間入院患者がおられる病院の耐震対策化が完全にでき得ていないということは大変な問題であると考えております。まず、耐震化に向けた施設更新の考え方につきまして、会長であります市長はどのようにお考えなのでしょうか、お伺いをいたします。  2点目に、救急体制の強化についてお伺いをいたします。  現在、境港医師会の御協力をいただき、日曜、休日においては市保健センターに設置されております日曜休日応急診療所が開設されておりますが、夜間の救急体制については現在市内では済生会境港総合病院で受け入れをされております。医師不足が依然と続く中、救急体制の整備強化についてどのようにお考えなのか、市長にお伺いをいたします。以上でございます。 ○議長(松下 克君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 南條議員の御質問にお答えをいたします。  初めに、まちづくりについて2点お尋ねがございます。秘書広報部門の秘書課への設置についてのお尋ねでございます。市の各部署との連携調整を深め、各課の情報をうまくコーディネートしながら境港市をより広くPRしていく部署が必要であるとのことから、秘書課に秘書広報部門を設置してはという御提言であります。  本市の魅力をより広く、より大勢の皆さんにより効果的に発信していくことが、本市の発展、振興には必要であると考えております。本市の企画部門につきましては、地域振興課が担当しており、広報部門も所管をいたしております。議員の御提言につきましては、この部署で実現可能であると、このように考えておるところであります。今後、ホームページのリニューアルなど、さらなる工夫を重ねて情報発信力を高め、本市の魅力を効果的により広めていけるよう努めてまいりますので、御理解をいただきますようお願いをいたします。  次に、隠岐諸島との観光戦略を含めた連携強化についてどのように考えておるのかということであります。  本市は古くから隠岐諸島とは、水産業を初め、隠岐航路や観光などの面から結びつきが大変強く、近年においては隠岐汽船に鬼太郎のイラストを描いた鬼太郎フェリーの就航や境港と隠岐を結ぶ水木しげるロード延長プロジェクトなど、隠岐諸島と連携したさまざまな取り組みを行ってまいりました。平成21年には行政や商工団体、観光協会等で松江・境港・隠岐観光振興協議会を組織し、3地域がこれまでにも増して緊密な連携を図り、情報発信や旅行会社への働きかけを行っておるところであります。先日、隠岐ジオパークが世界認定されまして、私も大変うれしく思っているところであります。今後、隠岐の注目度は一層高くなっていくと、このように思っております。引き続き隠岐諸島、松江市と一体となって、この圏域を盛り上げてまいりたいと考えております。  次に、子育ち支援についてのお尋ねであります。親育ちの場、親同士の情報交換がなされたり、親として育つことができるような環境整備が必要だというお尋ねでございます。  主に就学前までの子育て支援に関して申し上げますと、本市では、子育て支援の基本理念を、地域の中で安心して子供を産み、子育てができる環境を整えていく、このことを掲げ、特に親子関係づくりを重点に事業を展開いたしております。母子健康手帳の交付時に絵本を贈り、絵本の読み聞かせを取り入れることで、我が子への愛情と親になる自覚を促し、親子が一緒にかかわる時間の大切さを伝えております。本年度からは両親学級においてプレパパ、プレママのコミュニケーション講座を開催し、夫婦が自分を振り返り、子供に向き合い、子供の心を育む子育ての大切さを学ぶなど、出産を控えた若い両親の親育ちを支援しております。赤ちゃん登校日やハッピー子育て応援団では、保育所、幼稚園入園前の子を持つ親御さんに、人と人とのかかわり、親子のかかわりの大切さを学ぶ機会も提供いたしております。  親同士が情報交換したいというニーズは高く、地域子育て支援センターひまわりときらきらは、入園前の親子が集まって、友達づくり、情報交換の場として利用されておりますほか、特にひまわりは休日や雨の日でも自由に遊べる場として多くの親子でにぎわっており、米子市など市外からも多くの利用があるところであります。  これら本市独自の子育て支援施策につきましては、議員が提起をされております子育ち、親育ちを実践しているものと考えておりまして、他の市町村議会からの視察の受け入れや全国規模の研修会で事例発表するなど、全国からも注目される取り組みであると、このように自負をしているところであります。  次に、地域医療と救急医療についてのお尋ねであります。済生会境港総合病院の耐震化に向けた施設更新の考え方について、市長はどのように考えているのかということであります。  済生会境港総合病院は、御質問のとおり、病院の大部分は耐震対策を終えておりますが、一部についてさらなる対策が必要であると承知をしております。済生会病院としても対策が必要な箇所についての耐震補強の必要性は十分認識しておりまして、経営の改善状況を見ながら病院の建てかえ等もあわせて検討しているところであります。  次に、医師不足が依然と続く中、救急体制の整備強化についてどのように考えておるのかということでございます。  済生会病院が担っております二次救急医療は、入院が必要な程度に重篤な救急患者を受け入れるもので、鳥取県西部圏域の8つの病院で輪番制による救急搬送の受け入れを行っているところであります。夜間の救急医療につきましても、この輪番制の中で対応されておりまして、24時間の救急医療体制が鳥取県西部医療圏で確保されております。医師不足が叫ばれる以前から、救急病院と病院の医師の負担を軽減するために医療圏で輪番制がとられておりまして、境港市民は全て済生会病院が救急の受け入れをするというものではございません。  一方、済生会病院では、夜間救急において症状の軽い患者の受診が増加をしております。医師の負担増大を招いていることなどから、医師を確保し、救急医療体制の整備を図ることとあわせて、軽症患者の夜間救急診療を抑制するなどの対策も必要であると考えております。  境港市民会館の整備につきましては、教育長から答弁をさせていただきます。 ○議長(松下 克君) 教育長の答弁を求めます。  佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 南條議員から、境港市民会館は、図書館、児童館等の複合的施設を多機能に備えた施設に更新されることを期待するとの御提案でございます。  境港市民会館の整備につきましては、現在、ホール及び会議棟の耐震診断を実施しております。その後の整備につきましては、診断結果を踏まえ、隣接する施設の整備なども含め、総合的に判断をしてまいりたいと、このように考えております。 ◎休  憩 ○議長(松下 克君) ここで休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。        (11時48分) ◎再  開(13時10分) ○議長(松下 克君) 再開いたします。  南條可代子議員の各個質問を続けます。  残り時間はあと22分ございます。追及質問がございましたらどうぞ。  南條議員。 ○12番(南條可代子君) それでは、よろしくお願いを申し上げます。  まず初めに、まちづくりについて市長と重ねての議論をしてまいりたいと思います。  ホテルでございますけれども、平成27年に開業予定ということで伺いました。午前中の御答弁にもありましたように、回遊性の問題につきましては、いわゆる竹内団地、それからおさかな村っていうんですか、そういう回遊性を図っていく、いわゆる通過型から滞在型にということで、しっかりとその観光のベースを広げていかなければいけないという課題になってくると思うんですが、午前中の竹内団地、おかさな村への回遊性に対しての整備はどのくらいをめどとして運ばれるおつもりなのかお聞かせください。ホテルが27年の開業でございますので、いわゆるそれに見合った整備をされるのかどうなのかお尋ねいたします。 ○議長(松下 克君) 答弁を求めます。  伊達産業部長。 ○産業部長(伊達憲太郎君) 市長にかわってお答えします。  竹内団地との周遊性、滞在型のという御質問ですが、今までもゴールデンウイークであったり夏休みであったりいうのは、境港の駅前から海とくらしの史料館までは一つのゾーンで、竹内の団地のほうがもう一つの観光のゾーンでありますけれど、これを結ぶシャトルバスは従来から運行しているわけですけれど、さらに通年通して滞在型ということで、境港市内を周遊してもらうというのを検討してまいるということでありまして、ふだんからやって、バスも当然採算ベースも考えないといけませんので、採算がとれるのかどうかもよく検証してみたいと思います。 ○議長(松下 克君) 南條議員、続けてどうぞ。 ○12番(南條可代子君) しっかりとスピード感を持って、やはりその整備をしていただきたいなっていうふうに思っております。  それと1点、駅前ホテルの経済効果をどのように見ておられるのかお尋ねいたします。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) このたび立地が決まりましたホテルについては、いわゆる都市型のそういった総合的なホテルではなくて、宿泊に特化したビジネスホテルでございます。これは部屋数が200でありまして、宿泊客の層というのは観光客と、あるいはビジネス客、あるいは隠岐との関連での宿泊、こういったことを想定をしておられます。宿泊ということになりますと、消費額というのは全然通過、宿泊なしで次の観光地に行かれる、そういったものと比べると格段に消費する額というのは違うわけであります。したがって、このホテルの波及効果というのは、ホテルでの直接の雇用もあります。仕入れもありますし、これは食材ばかりではなくて、ホテルに必要ないろんなものの仕入れがございます。そして大きいのはやっぱり宿泊客のホテル外での消費、つまり食だと思うんですよね。こういったものは金額的なものは出しておりませんけれども、相当な波及効果があるであろうというぐあいに考えております。  そしてさらに、これまでは水木しげるロードを観光していただいて、その足で周辺の宿泊設備のある観光地に行って泊まられる。あるいは逆に周辺で泊まって、帰りにここに寄って、そのまま帰られるというようなパターンであったろうと思いますが、これをここで水木しげるロードあるいは市内を観光していただいて、ここに泊まって、ここから次の観光地に出かけていただく、そういった形、いわゆる滞在型の観光にしていかなきゃいけないということで、それには夜のロードの演出、これが大きなポイントになるのではないのかなというぐあいに思っておりまして、これも観光振興プランの中にそういった視点も入っておりますが、改めて夜のイベント等の仕掛けをどう構築していくか、こういったものの整備がきちっとできれば、もっともっとより大きな経済効果が見込めるというぐあいに思っております。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) 市長からるるお話を伺いましたけれども、いろいろ想定はされると思うんですが、市としてはやはりそれを組み立てて、推計として数字でもくろんでいくという、やはり細かい作業ということも私は必要ではなかろうかなっていうふうに思うんですけれども、どうお考えでしょうか。全くそこら辺は考えておられないんでしょうか。 ○議長(松下 克君) 伊達産業部長。 ○産業部長(伊達憲太郎君) 市長にかわってお答えします。  大体水木しげるロードに来られたお客様にアンケートをして、消費額等というのは調べたことはございます。当然飲食であったりお土産であったりで、1人が5,000円くらい使うとか、そういうアンケートはとっています。それとあと米子のコンベンションビューローでも大体1泊にどのくらい使う、お土産、飲食、幾ら使うというのは資料もあります。当然ホテルができてから、ホテルの宿泊者の方に我々も独自でアンケートをとって、経済効果の推計というのもしてみたいと考えております。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○12番(南條可代子君) 早急によろしくお願いいたします。  次になんですけれども、隠岐諸島とのつながりなんですが、いわゆる松江、それから隠岐諸島、それから当市ということで、既に連携は踏んで、今後やはりパイプを太くしていきたいという御答弁をいただいておりますけれども、境港市におきましても隠岐出身の方というのは多数おられると思うんですね。その方のお喜びというのはやはり感じるんですけれども、いわゆる観光において、結びつきにおいて、今、中海圏域という一つのくくりがございますけれども、それとは別個にやっていかれるんでしょうか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) これまでは中海・宍道湖・大山圏域市長会、これとは別枠といいますか、松江と境と隠岐と、この山陰地域が広域観光について連携をしていこうと、別の組織をつくっておりますが、大きく言えばこの中海・宍道湖・大山圏域の一つでありますから、我々市長会のほうでも隠岐との連携を視野に入れたそういった広域観光というものは当然に考えていく、そういったことで今日まで来ておりますので、組織は別個であるけども、別々に物事を行うというようなことでなくて、全体で考えていく。それがお互いにメリットを生じるということでありますから、そういった考え方でおります。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) それでは、解釈といたしましてやはり一元化を目指していくということでよろしいでしょうか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 一元化ということではなくて、今申し上げたように、組織は別であるけども、広域観光については一緒に物事をお互いに考えましょう、この3つの協議会でも中海・宍道湖・大山圏域のことを視野に入れながら、逆に我々のほうも隠岐との連携を視野に入れながらやっていくということでありますので、市長会として一緒になってもらうとか、隠岐のほうからもそういったお声は聞いておりませんし、それはそれでしっかりとした連携ができるのではないだろうか、そう思ってます。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○12番(南條可代子君) でも今後そちらのほうからあるかもわかりませんね、隠岐のほうからもアクションが。御答弁いただけますか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今、私がお答えしたように、双方そういった考え方でないんでしょうか。今までそういった声をお聞きしてませんし、この会は隠岐で開催されますが、私も毎年出席させていただいておりまして、行政、そして観光関係の方、胸襟を開いていろんなお話をさせてもらっておりますので、そういったお声までは出ていない。だから今私が申し上げた気持ちのようなことでおられるんじゃないでしょうか。しっかりとした連携はできると、こう思っておりますから。 ○議長(松下 克君) 追及質問どうぞ。 ○12番(南條可代子君) 将来一体化して、より今以上の相乗効果を持ちながら、いわゆるまちづくりの方向に進んでいただければというふうに思っております。  次に、情報の提供のあり方ということなんですけれども、よく市長は連携と共栄ということを、側面という面もございます。それと一方で、やはり自治体間競争ということもございます。その中で、いわゆる境港市の商品価値を高めていく、ブランド化をしていくということでの今回の情報提供のあり方ということで発言をさせていただいたところなんですけれども、やはり受け手側に立つということが私はとっても大事だと思うんですね。  その中で、今、市長の答弁にもありましたように、地域振興課内に広報の情報提供する部署があるからそこでやっていくというふうな形で情報発信をしていくという御答弁だったと思うんですけれども、いわゆる地域振興という面から、そういうくくりでのお仕事をされている中で、しっかりと全庁的に情報のかじ取りをそのセクションでしていけるのかどうなのか、市長が描いているその組織体系の状況をちょっと教えてください。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 以前から企画部門を新たに設けるべきじゃないかという議論はずっとありましたが、私は、企画部門、今、総務部地域振興課に所管をさせておりますけれども、本当に今、行政同士の連携、あるいは民間団体との連携、そういったものが非常に必要とされている時代になってきていると思います。そういった時代においても私は、この地域振興課が今日までそういった連携をしてきておりますけれども、まあまあこなしてきているんじゃないのかなというぐあいに私は思っております。足らざる部分があるとすれば、いろいろ御指摘をいただきながら、我々もそういったところにマイナスが出ないように日々考えながら、そういった連携体制の構築を図っていきたい、こういった基本的な考え方を持っておりますので、いろいろ御指摘をいただければと、このように思います。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) いろんな経験をされた市長ですから、また能力のある市長ですから、しっかりそういう面では、やはり安心の部分というのもあるんじゃないかなというふうに思うわけですね。それとあわせて、それだからこそいわゆる輝きの情報提供というのは大事になってくるわけなんです。確かに、去年でしたかね、DVD作成いたしました。あれは500万だったですかね。それが本当に役に立っているのか。刻々と時代は変わっていくわけですから、そのときに合った、いわゆる受け手が欲しいような情報をコーディネートしながらしっかりと発信していく。そのノウハウを地域振興課であればしっかり、広報だけ、市報だけじゃなくって、外に向けた、外部に向けたいわゆる情報というのをしっかりと的確に、タイムリーな形で発信していくノウハウを、いわゆるセクションをつくっていただきたい。これは希望しておきますので、よろしくお願いを申し上げます。  それから、それに関してなんですけれども、いわゆる境港っていうのは、境港とあわせて、本当に私から見るとあれなんですけれども、恵まれ過ぎてるっていうふうに私は感じるわけなんです、ほかの自治体と比べて。ここ最近は、時の利、地の利といいますけれども、本当に恵まれている。そのやはり恵まれておるときに、どんどん情報は来るのに知らないという人がたくさんおられるわけです。そういう部分をしっかりつぶさに見ながらやっていっていただきたいというふうにも思うんです。
     それで私は気になるところが、市長はやはりそういう協調して、能力のある市長ですから、しっかりとこの地で市長としての行動、いわゆる施策づくりをやっておられるとは思うんですけれども、もう本当に今、東京オリンピックで、ちょっと私はまだぴんとこないんですけれども、いわゆる海外、世界的なレベルの中での位置関係というのが各自治体においても求められる時代になってくるわけですね。そういたしますと、確かに鳥取県と協調するということに関しては私は否定はしないんですけれども、いわゆるそういうノウハウを持っておられるブレーンの方だとか、そういう諮問機関だとか、境港風のいわゆるそういう一つの自治体の自立を目指していろいろ試行錯誤をしていく、そういう自立性ある方向づけ、議論だとかというのが欲しいなっていうふうに思うんですけれども、そういうことに関して市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今、南條議員がおっしゃるように、境港市は境港市としてのそういった情報発信力とか広報とか、そういった部分だけじゃなくて、あらゆる面でしっかりとした基盤をつくり上げていく。これは当たり前の話でありまして、心がけているところであります。今、南條議員がおっしゃった視点に立って、そういったものをどう万全なものにしていくかという視点で我々も日々取り組んでいます。その上で、鳥取県なり、中海・宍道湖・大山圏域であり、隠岐諸島であり、そういったところとしっかりと連携、協調して、それぞれ自分のところの特性というものをどんどんどんどん互いに磨いて、全体とともに発展していくという考え方につなげていく、これが今一番大切ではないのかなというぐあいに思っておりまして、そういった取り組み、私も一緒になって一生懸命やっているところであります。その基盤になるのが南條議員がおっしゃるような自分自身のそういったところをしっかりと強化していく、これは私も同感でありますので、そういった気持ちで今後もより取り組みを深めていきたい、このように思います。いろいろ御理解を賜りたいと思います。 ○議長(松下 克君) どうぞ、続けて。 ○12番(南條可代子君) それでは、まちづくりビジョンの面から質問させていただくんですけれども、当市としてのまちづくりビジョン、5項目掲げておられます。連携だとか、それからさかなと鬼太郎を生かしたそういう一つの経済振興、それから一人一人を大切にした教育と福祉、それから安心で住みよい生活基盤、それから市民との連携による誠実な行政運営ということで、基本方針ですか、目標というのを掲げておられますけれども、いわゆるその活性化を通して中海圏域の定住自立圏の形成をつなげるということは、定住人口の増加へとつなげるというふうにして認識してよろしいのでしょうか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 南條さんの質問の趣旨がちょっとよく理解できなかったんですが、再度お願いできますか。 ○12番(南條可代子君) 中海圏域のいわゆる定住自立圏構想というのがございます。で、まちづくりビジョンがございます。その中で、いわゆる定住自立圏、いわゆる人口増加を目指してのビジョンというふうにして解釈してよろしいのでしょうかということです。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) おっしゃるとおりでありまして、これは中海・宍道湖・大山圏域全体でそういったものを推し進めていこうということでございます。5つの市と西部圏域には町村がありますが、それぞれが、一つ一つがそういった施策をするよりも、これだけの人口が、大方60万を超えるこの圏域が圏域の全体の力でそういったものを、国内はもちろんですけど、国外にも情報発信をしていく。それは大変大きなインパクトのあることだと思いますから、そういった面で協力して、協調して、そういったものをやっていこうと。ですから全体の定住、人口をふやしていこう、みんなで取り組む、そういった意味合いだと理解しております。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) 最近に出ましたいわゆる移住者数のデータが出てるんですけれども、県内で平成21年から24年まで、4年間ですかね、4年間で移住者人口というのが2,136名おられますけれども、その中でいわゆる境港市は70人ということなんですけれども、この一つの数字をどのように評価されて、また課題がどのようなものなのかということをお尋ねいたします。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 鳥取県の移住者の人口が4年間で2,136人ですか、そのうち境港市は70人、これをどう思うかということでありますけれども、私は、70人も市内に移住してきていただいておる。大変感謝をしたいというぐあいに思います。  今、人口減少、本当に大変な状況でございます。鳥取県の人口が今60万を切ったわけであります。私どもの境港市も3万6,000ぐらいになっておると。この大きな問題は、御案内のように、少子化の問題でありまして、この問題をまず第1番に据えて子育て支援策の環境をしっかりと整備するということ、重点的に予算を投入してやっているわけでありますけれども、そのほかに、今、南條議員がおっしゃるように、移住者の受け入れのような施策もやっていかなきゃいけないということでありまして、幾つかの施策をトータルに講じて、この人口減少にどう歯どめをかけていくか、このことが一番大きな課題であるというぐあいに受け取っております。頑張っていきたいというぐあいに思います。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) 私は、市長ね、70人というのはちょっと少ないのかなというふうに、ちょっと不満を抱いているわけなんですね。いわゆる観光ビジョンだとかというのはあります。いわゆる定住に対しての振興ビジョンというのは、今は定借のほうがしっかりと根づいてますので、その部分において私はちょっと陰に隠れているのかなというふうにも思うわけなんですね。いわゆる定借だけに頼りとすることなく、もっとやはり課題だとか、それからどうやるべきだとかという定住に向けた戦略というのをしっかりと捉えて、それもやっぱりデータ的に把握をしながら、観光と定住ということでしっかりと効果のあるまちづくりとしていただきたいと思うんですけれども。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 本市に定住をしていただくということについては、いろんな考え方があるわけでありますが、一番は、観光というよりも、やっぱり働く場所、これが第一だと思うんですね。御案内のように雇用の確保を一生懸命取り組んでおりますけれども、なかなか企業誘致というのはならない。難しい問題があります。幾つか本市にも進出をしてきていただいておりますけれども、これにもっともっと拍車をかけていかなきゃいけない。ですから先ほど申し上げましたように、いろんな要素がありますから、子育て支援の環境の整備であるとか、雇用の確保の場であるとか、今、南條議員もおっしゃいましたが、観光も入るでしょう。そういったものをトータルで考えて、人口の歯どめをいかにかけていくか、このことに今後も腐心していきたいというぐあいに思います。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○12番(南條可代子君) あと何分ございますか。 ○議長(松下 克君) 12分ございます。 ○12番(南條可代子君) それでは、先ほど市長が言われましたように、しっかりと数字、データ的なものもしっかり把握をしていただきながら、見直しをかけて、いわゆる課題の精査をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、子育て支援から子育ち支援ということで、重ねての質問に入らせていただきたいと思います。  市長から御答弁ありましたように、就学前の子育て支援につきましては、私は評価をしているところでございます。いわゆる親育ちの面におきましても、両親学級だとか、いろいろやっているというのは把握をしております。質問の中にも入れさせていただいたように、いわゆる小さい幼稚園、保育園児、それとあわせて、小・中・高になってくると全然また違うわけなんですね。いわゆる福祉保健部局のほうから教育委員会へっていうような形でのスライドしていく年代になってくると思うんですけれども、核家族化の中で、今までの質問、また御答弁にもありましたように、家庭の教育力というのは落ちているというような状況ではなかろうかなというふうにも思うわけなんです。地域の教育力だとか地域支援というのが私は今、求められているというふうにも思うわけなんですね。その環境整備に力を注いでいただきたい、また求めるところなんですけれども、その核となるのが私は希望を持てるような、いわゆる魅力性のある図書館、それから児童館というのが欲しいわけなんですけれども、現在、子供たちの育てを支える環境体制ということが求められております。今言ったような形。本市としての課題、教育長としてどのように思っておられるのかお伺いをいたします。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 南條議員のほうから、きょうの御質問の中に、親を楽にすること、親の負担を軽くする施策ばかりでなく、子供たちの心が育ち、子供たちが置き去りになっていかないというようなことが大切だということがございました。私はその辺を強く思っているところでございます。  市長の答弁の中に、ひまわりがとても大きな役割を果たしているというお話がございました。家庭の教育力をいいますときに、保護者同士を結びつける場というのが大変重要でございます。そうした意味で、子供たちのことについて親がいろいろな悩みを打ち明け合ったりアドバイスを聞いたりと、そういう面でもひまわりが大変役に立っているということを、小学校、中学校に上がっていくその基盤として、すばらしいことだと思っております。  ひまわりに行っていただきますと、ひまわりの中にはすばらしい図書室がございます。工夫がしてございまして、幼児用の本がとても見やすく展示をしてございます。そこで保護者の方が一緒に子供たちと本を読みながら、また読み聞かせを受けながら、一緒に集い、連帯を深めているといったようなことでございます。ひまわりがこれだけの成果を上げているのでございますから、そうしたような施設が複数あれば、さらにいいなということを感じているところでございます。  また、地域の方々が子供たちの子育てについてとても関心を持っておられるということがこの境港市の大きな強みであろうと思っております。私は、この面を小学校でも中学校でもさらに進めて、子育て、親育ちというのがさらに進んでいけばと思っているところでございます。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) 教育長のほうからるる御答弁いただきました。ひまわりといえばひまわりなんですけれども、いわゆる万般にわたっての相談をするというとどうかなというふうにも思うわけなんですね。お母様方からいろいろ私も耳にする機会はあるんですけれども、どこへ相談に行っていいやらわかんないというふうにしてよく聞かれるんですね。そうなってくると、やはり子供に対してのいわゆる施策の一元化ということも私は大事になってきやせんかなというふうにも思うわけなんです。市長はかねがね子育て支援だとか教育施策には力を入れるというふうにも何回も言われていますし。いわゆる子育て、子育ちを担う部署というのは、福祉保健部でいわゆる子育て健康推進課、福祉課、そして教育委員会というふうになるわけなんです。複数の部課に分かれている。それは私は当然だと思うんですけれども、その保護者、当事者からいうと、結果的にはどこに相談に行っていいやらなかなかわかんないねっていうような言葉になるわけなんです。  今、全国的にも子供部というふうにして、いわゆる一元化する動きというのが、市長、あるんですよ。本市も利用者だとか、いわゆる利便性などを考えてみますと、子供のことというのは何分日々接している現場なんですね。現場が私は全てだと思うんです。それに対応した施策づくりというのが求められる。その現場に反映した施策というのが大切だと思うわけなんです。そうなってきますと、いわゆる一元化をして、子供部というふうにして組織体系をすれば、就学前から小、中、高というような形での子供の発達段階に合わせた対応というのが一貫性が出てくるわけなんです。そうなってくると、重ならなくなってくるということなんです。そういうことで、市長部局、教育委員会になってくると、どうしてもしわ寄せが保護者だとかに出てきている。その如実な結果がどこへ相談へ行っていいやらわかんないねっていうことになってくるわけなんです。そこに対しての、いわゆる一元化の考え方に対して、市長、教育長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 子育てについての、幼児から中学生までですか、そういったものを一元化すべきじゃないかということでありますけれども、今の現状を申し上げると、子育て支援課がかつては保育所、幼稚園は教育委員会が持っておったわけでありますけれども、これを入学前までは市長部局の子育て健康推進課で一元化をいたしました。そして教育委員会は小学校、中学校を担当するということで、それでその間の連携は、私、細かいところまではここでお答えすることできませんが、小学校と入学前の子供とのいろんな、何ていいますか、連携といいますか、引き継ぎといいますか、調整といいますか、そういったものはお互いにするような形に今しておりますのでね、私どものほうでは、今、南條議員がおっしゃるようなそういった、相談する際でもどこに相談していいかわからないとかという、余りそういったお話は伺ってないところでありまして、今のところで何とか回っているんじゃないのかなというぐあいに私は思っておりますが、そういったことでないということであれば、いろいろそういったケースを私どもにお知らせをいただきたいというぐあいに思います。それによってそういった問題を解消して、よりスムーズに入学前の子供と、あるいは教育委員会が所管をしているそういったところの連携は漏れなくきちっとしたいと、こう思っておりますので、職員もそういったところを一生懸命やっておると思いますから、そういった御指摘があれば、どしどし言ってやってくださいませ。我々も非常に助かりますから。よろしくお願いします。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 福祉部局、子育て健康推進課との連携についてでございますが、年に何度も教育長室に子育て健康推進課の職員がやってまいります。子育て健康推進課のほうにあった相談について、学校関係の職員と一緒に相談をする。またはケース会議を開いて、教育委員会のほうから子育て健康推進課のほうに出向いての会議というのが年にといいますか、もう月に何回か開かれているような状態が現状でございます。  さらに、私も福祉部局と学校との連携というものの大切さというのは痛感をしているところでございます。以前、南條議員のほうから、いじめ問題がありましたときに、やすらぎルームを一つの拠点にして進めていったらどうかということを伺っておりまして、検討を進めているところでございます。教育相談の一つのセンター化できないかということも考えております。または県の制度でスクールソーシャルワーカーといって、学校と福祉部局、または警察等を結んでいくような、そういったような役割も提案をされておりますので、そういった提案も勘案しながら、今後の子育て健康推進課との連携を深めてまいりたいと、このように考えております。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) 連携を今後も今以上にとられるということで、でも将来的にはやはり垣根を越えた子供部ということも、一元化をしていくということも少しは考えていただいて、私はメリットはあると思うんですね。そこら辺も横に置かないでしっかりと御検討いただくようによろしくお願いをいたします。といいますのはね、今、各地区、地域で子供の下校時に見守り活動というのをやっていただいておりますね。本当に頭が下がることだと思うんです。私も本当に感謝するとこなんですけれども、やはり帰った後、子供はどうしているでしょうか。いわゆる子供の居場所というのがあるようでないんです。お年寄りはそういうようなふれあいの家事業だとか、いろいろございます。しかし、子供がふらっと行って、寝そべって、たまにはそうやって近くで寝そべりながら本を読んだりというのが公民館でできるでしょうか。なかなかできないんですね。そういういわゆるふらっと行けるような、そういう子供の居場所づくり、環境づくりというのが各地区においてもこれは考えていただかないといけないし、市域的にも例えてみれば、言いましたように、図書館のリニューアルだとか、それから児童館だとか、もう少しいわゆる市民の目線、子供の目線で、ふらっと行けるようなところ、環境づくりというのを力を注いでいただきたいというふうにも思っております。そのことに関して御答弁いただけるのであれば頂戴したいと思います。 ○議長(松下 克君) どなたに御質問ですか。 ○12番(南條可代子君) 教育長、市長ですね、そのことは。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 子供たちがふらっと行って時間を過ごせるような、本でも読んでという場所はたくさんあったほうがよいとも感じておりますし、近ごろ子供たちが外で遊ぶ姿を余り目にしなくなってまいりましたので、いわゆるスポーツ活動ばかりではなしに、子供たちが寄り合っていろいろな遊びができる遊び場の確保ということも大切になってこようかと思います。安全性も大事ですけれども、そういった意味で、公民館が役割を果たせるといいんですけれども、そういう面でも今いろいろ工夫をしておるところでございますが、さらに施設があればとは思いますが、可能性の問題もございますので、いろいろ考えてまいりたいと思っております。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) 市長からの御答弁をお待ちします。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今、教育長がお答えしたとおりでありますけれども、一つには、放課後児童クラブというのがありますね。これも今たくさんの子供たちが来て、放課後、本を読んだり遊んだりしているわけです。これは家に帰って保護者がいないとか、そういったことになりますけれども、そのほかは、保護者の皆さんが、あるいはおじいちゃん、おばあちゃんが家におられるとか、そういったケースだと思いますから、放課後そういった家庭で見てもらえるというようなところはね、本を読むぐらいは自分の家で大いに読めるわけでありますから、必ずしも外に施設に行って読まなくてもいい。そのほかにもいろんな、小学生もクラブ活動をしたり、文化的な活動をしたり、放課後を過ごしている、そういった子供たちもたくさんおるわけでありますから、私はそういうぐあいに考えておりますが、南條議員がおっしゃるように、そういった公民館で子供がくつろげるような空間であるとか、児童館であるとか、市民会館の耐震改修のところに触れられましたけれども、そういったものは念頭に置いて環境整備をしていかなきゃいけないというぐあいに思います。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) それでは、耐震化の問題に移らせていただきたいと思います。  市民会館の耐震診断やりますけれども、確認するところなんですけれども、隣接する建物ということで教育長から御答弁いただきました。市民図書館もそれに含まれるのかどうなのか、お尋ねいたします。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 市民会館の建物とは直接関係はございませんが、隣接して図書館の分館がございます。現在、図書館の分館の中には市民図書館の蔵書がたくさん保管をされているわけでございます。この建物を改修すべきかどうかということになりましたときには、総合的に判断をしてまいらないといけないときが来るのかなということは感じております。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○12番(南條可代子君) ありがとうございます。  市長は、市民会館につきまして、今後、この機能は必要と考えられておられるのかどうなのか、お尋ねいたします。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今の市民会館が必要かどうかというお尋ねでありますけれども、これは本市の文化の殿堂として整備をされたものでありますから、これは大切にしていかなきゃいけない、こう思っております。ただ、今、26年の1月末には耐震診断の結果が出ます。大規模な耐震改修が必要なのかどうなのか、そういった結果が出るわけであります。その際に、この市民会館そのものをどういった利用にしていくのか、そういった市民会館のありようみたいなものまでを含めて、私は大いに議論すべきではないのかな、こう思っているわけであります。大ホールを使用する年間の頻度といいますか、そういったものもやっぱり考えていかなきゃいけない。利用が非常に少ないんですね。これだけの大きな建物で、維持管理費も随分かかるもの、そういったことも含めて、これは大きな議論が沸騰すると思いますけれども、私は一度そういったものを市民の皆さんで大いに議論をして、この市民会館を今後どうしていくのか、耐震診断の結果をもとに、機会に、私は大いに議論をして、そこからスタートしたいなというぐあいに思ってます。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) いずれにしても、やはり議論をして結論に結びつけていかなければならないという一つの過程があろうと思うんですけれども、いわゆるどういうような過程を想定しておられるのかお伺いいたします。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) まだそこまでの個々具体の考え方、持っておりませんけれども、今申し上げたように、来年の1月末にはこの結果が出ますので、その結果も見ながら、耐震診断が必要ないという結果が出るかもわかりませんし、そのところをまず見て、みんなそういった結果というものをオープンにして、どうあるべきか、みんなで議論をしていく。そういったものであろうというぐあいに思ってます。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○12番(南條可代子君) 医療体制に移らせていただきます。  済生会総合病院につきましては、今までもいろいろ議論されたと思うんですけれども、いわゆる経営状態の好転というのがなかなか望めないのではないかなというふうに私は思っているところでございます。今まで病院側とどのような検討をされてきたのか、現状をお伝えください。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 済生会病院については、大方の部分については耐震化は終わっておりますが、一番北側の西側の部分になりますか、あそこの部分がまだ耐震が未実施であります。まだできておりません。これもやらなきゃいけないという考え方でおりました。その中で、済生会病院そのものを建てかえしようというもっと大きな計画があったものですから、今の全体の建てかえは、ちょっとお話し申し上げますと、平成17年までは若干の黒字で来ておりましたが、平成18年度以降、18、19、20、21、22年度までずっと赤字決算で来ておりまして、大変な行革をして、平成23年度には1,300万ほどの黒字になったところでありますけれども、24年度においてはまたこれも1億近い赤字、こういった状況でありまして、こういった状況の中で、加えて医師不足もある。そういった中で果たして済生会病院のリニューアルを本当にできるんだろうか、再度そこで立ちどまって議論をしまして、少し見合わせようということで来ているわけであります。したがって、そういった耐震が未実施の部分についてもそのままそれと連動して、少し保留の状況になっておるということでありますが、これは多くの患者さんの体、命を預かる施設でありますから、耐震化は済生会病院のトータルのリニューアルとは別にやっていかなきゃいけないのかなというぐあいに思っておりますが、これは済生会御自身がいろんな経営状況や本来の新たな投資なんかも考えながら検討されるべきことでありますから、御相談があれば、今申し上げたようなことはお伝えをするべきかなというぐあいに思ってます。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) 済生会病院の本来の考え方ということもあろうとは思うんですけれども、やはり思い切った見直しをしなければいけないなというふうにも私も思います。スピード感を持ってやらなければならないというふうにも思うわけなんですけれども、今、患者が24時間いらっしゃるわけなんですけれども、一番古い病棟が昭和42年の建設ということなんですけれども、建物自体は耐用年数50年でございますけれども、私が調べたところによりますと、病院の法定年数というのは39年なんです。7年もう既に経過しておるわけなんですね。そういうところで、やはり市としてもしっかりと対応ということも臨んでいっていただきたいというふうにも思っておりますので、よろしくお願いいたします。御答弁いただけますか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) これは市民の税金で済生会病院を改築するということにならないわけでありますから、済生会病院が独自に経営状況を見ながら、建物の老朽度も考えながら御判断されるところでありますから、私は会長をしておりますけれども、それを判断するというか、そういったところまでの権限というのはございませんでね、これは本部に、東京、済生会の本部というのがありますから、こういったところで済生会病院としてどうあるべきかということは厳しくチェックをされるわけでありますから、経営状況も見ながら、そういった指導も受けながら、結論をすべきことでありまして、市がするとか、しなさいとか、そういったところにはなかなかならない、そういった仕組みでございますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(松下 克君) 南條議員。 ○12番(南條可代子君) あと何分ございますか。 ○議長(松下 克君) 1分。 ○12番(南條可代子君) 先ほど市長が言われたとおりなんです。済生会自体のいわゆる考え方というのは、私はそれが中心だと思うんです。しかし、24時間やはりそこに入院患者がおるわけですから、そういう面においてのできる対応、市としての対応というのを仕掛けていっていただきたいなというふうに思うわけでございます。以上です。 ○議長(松下 克君) 南條可代子議員の質問はこれまでといたします。  次に、荒井秀行議員。 ○13番(荒井秀行君) 港みらいの荒井秀行です。9月定例会に当たり、私見を交えながら質問をいたします。誠意ある御答弁をお願いいたします。  初めに、夕日ヶ丘団地のまちづくりについてお伺いいたします。  夕日ヶ丘団地は、境港新都市区画整理事業として開発、造成され、平成17年11月に換地処分されたもので、境港土地開発公社がその分譲を行い、幾多の困難を乗り越えながら現在に至っております。平成21年より導入した定期借地権制度により、土地の定期借地権契約の数も年々増加し、また、民有地の分譲も進み、町並みが形成されつつあります。  ここで、夕日ヶ丘団地の規模についておさらいをいたします。  夕日ヶ丘団地の広さは50.7ヘクタールあり、住宅用地は公社用地、保留地、民有地を合わせて22.3ヘクタール、商業ゾーンは2.9ヘクタールで、合計25.2ヘクタール、建物が建設できる部分です。団地の敷地に対して約48%で、かつ住宅の区画数も最小区画250平方メートルとゆったりとした団地となっております。  さらに、それに隣接して、野球場、陸上競技場、竜ケ山公園、市民スポーツ広場、さらに現在造成中の公園墓地があり、その合計面積は20.3ヘクタールになります。また、中海に面しては、中海親水護岸、中海親水公園もあり、散歩やウオーキングに最適な環境となっています。  健康をキーワードに開発、整備されたこの団地は、平成25年8月現在、民有地のアパートも含め、約470世帯、1,400人の方がお住まいになっています。当初計画しておりました880世帯、2,550人に対し、世帯数では約53%、人口では約55%になっております。  ここらで団地が当初目指していたものを現代版の健康シティとして再考する時期ではないかと私は考えますが、市長はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。  前段でも述べましたように、木々や緑も多く、実にすばらしい環境だと思います。8月下旬、久しぶりに夕日ヶ丘団地を車で走ってみました。団地に面した県道から野球場と陸上競技場の間の道路より入りました。最初に雑草に覆われた球場周辺の空き地が目に入り、次に改修待ちのスコアボードが見えてきました。そこを過ぎると耕作された畑とそうでない農地が続き、その次に建設中の住宅と既存の住宅が続きます。夏場の雑草、広大な敷地で処理することは労力も費用もかかり、大変だと思います。この雑草の処理についてお伺いいたします。  公社管理の空き地の雑草はどのような基準で整備されていますか。指定管理で委託されている野球場、陸上競技場、市民スポーツ広場についても同様に、どのような整備、清掃基準で管理されているのかをお伺いいたします。  次に、竜ケ山公園の清掃管理は専門業者に委託されていると思いますが、野球場、陸上競技場の周辺部分は専門業者に任されてもいいのではないかと考えますが、市長はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。  次に、別の観点から提案と質問させていただきます。  現在、スポーツ施設は、市民体育館を中心としたところに体育館、第二体育館、温水プール、テニスコート、ターゲットバードゴルフ練習場があり、夕日ヶ丘団地付近に野球場、陸上競技場、市民スポーツ広場、艇庫があります。ところが現在国体などができる施設はありません。国体などができるような施設の整備を年次計画で実施していくことが必要だと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。  次に、テニスコートの面数について伺います。  現在、境港市は、市民体育館の敷地内に屋外コートを6面、4面はクレーで、2面はオムニコートがあります。大会を行おうするとクレーコートの改修が必要となります。計画的に改修する必要があろうかと考えますが、スポーツ施設の改修基準はありますか、まず伺います。  ここで、24年度テニス利用者の実績集計を確認いたしました。テニスコートの利用は年間延べ1万1,845人で、体育館での利用者は延べ1万6,551人でした。体育館の利用者は女性が多いようです。利用人口に対してコート数が少ないと利用者からは聞いております。このようなことも踏まえ、テニス場以外の施設も含め、夕日ヶ丘団地にスポーツ施設を集結し、充実を図られてはいかがでしょうか。  次に、当団地に不足している施設は何か、魅力ある健康シティに向けて付加するものは何か、コンビニに加え、スーパーマーケット、地区の体育館、集会所、民間のスポーツジム、テニスコートなどなど考えられますが、市長はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。  なお、今回いろいろ申し上げております事柄は財政的裏づけのないことでありますが、当団地のまちづくりの目標として検討する時期であろうと考え、提案をさせていただいております。  最後に、中期的な視点で見たとき、赤字会計の土地区画整理事業は23年、24年度とも5億円以上の赤字であり、土地売却見込み額を差し引いて決算しており、最終的に保留地の分譲で開発費を支払っていかなくてはならない構図となっております。当団地の今後の販売戦略をどのように考えておられるのか、市長にお伺いいたします。  次に、技術職員、専門職員の充実についてお伺いいたします。  境港市の職員の配置を見ると、仕事の量の割には技術職員の数が少ないと感じておりますが、各部署で業務上支障になっていることはありませんか。特に耐震改修、二中の改築、空調機の改修工事等が立て続きにあり、技術職員の適正配置ができにくく、無理が生じているように見えます。  次に、境港においても国内外からのクルーズの寄港が相次ぎ、市の関係職員はおもてなしに大わらわでありますが、今後定期的にクルーズ船を迎えるとした場合、英語の通訳ができる職員の採用も必要かと思います。採用試験に英語能力を判定する科目も検討する必要があると思います。  技術職員の採用、英語のできる職員の採用、育成について、市長はどのようにお考えかをお伺いいたします。
     以上で壇上からの質問は終わります。 ○議長(松下 克君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 荒井議員の御質問にお答えをいたします。  夕日ヶ丘団地のまちづくりについてお尋ねをいただいておりますが、初めに、夕日ヶ丘団地を現代版の健康シティとして再考する時期ではないかということであります。  夕日ヶ丘団地につきましては、ゆとりある住空間と豊かな自然の共生する健康志向のまちを目指していたものでありまして、そのコンセプトは分譲開始から15年目となる現在においても決してそぐわないものになったとは考えておりません。  一方、平成21年度以降の定期借地権制度において、契約者は子育て世代の方が約8割を占め、健康シティに加え、子育て世代が多く居住するまちという新たな側面も出てきたものと考えております。当初からのコンセプトを継続、進展させ、住民や利用される市民の皆さんが健康で笑顔のあふれる、そのようなまちづくりを進めてまいりたいと考えております。  次に、土地開発公社管理の空き地の雑草はどのような基準で整備しておるのかということであります。  分譲地の除草につきましては、一部は職員で行っておりますが、大部分は業者に委託をしております。面積が広く、1回分を数次に分けて除草を依頼いたしますが、本年度は2回の除草を計画しておるところであります。  次に、スポーツ施設の不足を踏まえ、夕日ヶ丘団地にスポーツ施設を集結したらどうかという御提言でありますが、この地域はもともと竜ケ山運動公園として野球場や陸上競技場が整備されており、さらにはスポーツ広場や中浜港など、規模の大きいスポーツ施設が集結しておりました。これらを生かした健康シティとして誕生した夕日ヶ丘団地であります。一方で、市民体育館や温水プール等は本市の中心部付近に整備をされておりまして、市民全体の利便も考慮した配置であると考えております。今後もそれぞれの役割を踏まえ、整備を進めてまいりたいと考えております。  次に、夕日ヶ丘団地に不足している施設、付加すべき施設は何かということであります。  夕日ヶ丘2丁目にことし1月、コンビニエンスストアの出店をいただき、住民の方からは喜ばれておりますが、住民の皆さんの声をさらに聞いてみますと、やはりもう少し大きな店舗の出店を求めておられます。さまざまな施設を候補として上げていただいておりますが、住民の方が快適に生活することができるよう、住環境を整えることが求められていると考えております。地区集会所の整備やスーパーマーケット等の出店の実現に向け、引き続き努力してまいりたいと考えております。  次に、今後の販売戦略をどのように考えておるのかということであります。  平成21年度に定期借地権制度を導入し、ことしで5年目になります。平成20年度には販売件数がゼロ件になってしまったことを考えると、定期借地権での分譲ではありますが、毎年27件から28件の契約がありますことは、定住促進、経済効果、税収面など、さまざまな面で効果が上がっていると考えております。販売での分譲が第一ではありますが、景気の低迷や民有地との価格差が大きいことなどから、土地の販売は依然厳しい状況が続いており、定期借地権制度は有効な分譲対策であると考えております。  また、来年度から供給を始める夕日ヶ丘地区の墓地につきましては、優遇措置を設けて販売促進につなげたいと考えております。  今後も当分の間は定期借地権制度を中心に分譲を継続していきますが、景気の動向、住宅の需要、市及び土地開発公社の財政状況などを総合的に検討し、適切に対策を講じてまいりたいと考えております。  次に、技術職員、専門職員の拡充についてのお尋ねであります。技術職員の採用、英語のできる職員の採用、育成について、市長はどのように考えておるのかということであります。  公共事業につきましては、業務量が時期により増減をいたします。この業務量の波に柔軟に対応していくために、今後、定期的に技術職員の採用を行い、業務量の多い時期でも過度な負担とならぬ程度の人材を確保し、業務量の少ない時期には職員をさまざまな分野の業務に携わらせ、総合的な能力の向上を図り、人材育成を努めることで対処してまいりたいと考えております。  次に、英語のできる職員についてでありますが、このところ海外からのチャーター便の就航や大型クルーズ船の寄港が相次ぎ、外国語での対応の機会がふえてきたと私も感じております。この場合の対処として、通訳が必要なときには外部委託による対応を基本に考えておりますが、職員の中には英語能力が高い者もおりますので、必要に応じこれらの職員で対応してまいりたいと考えております。  そして夕日ヶ丘団地のスポーツ施設の清掃、除草等、管理の基準及び本市のスポーツ施設の整備計画、改修基準につきましては、教育長のほうから答弁させていただきます。 ○議長(松下 克君) 教育長の答弁を求めます。  佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 荒井議員から、スポーツ施設等につきまして御質問をいただきました。  まず、野球場、陸上競技場、市民スポーツ広場はどのような整備、清掃基準で管理されているのかとのお尋ねでございます。  夕日ヶ丘周辺の体育施設につきましては、指定管理者である境港市体育協会との協定書において、整備、清掃の基準を定めております。このうち施設の整備につきましては、50万円未満の修繕を除き、市が行うことと定めております。清掃につきましては、施設ごとに実施する回数を定めておりますが、指定管理者の判断に基づき、規定する回数を超える頻度で実施していただいております。  なお、施設内の除草作業につきましては、野球場が年7回、陸上競技場、市民スポーツ広場が年6回の計画で行われており、4月から9月までのシーズン中はほぼ月1回のペースで除草が実施されているところでございます。  次に、野球場、陸上競技場の周辺は専門業者に委託してもいいのではないかとの御意見でございます。  野球場、陸上競技場におきましては、現状、指定管理者から専門業者へ委託し、除草作業が行われております。また、除草作業を実施する時期を各種スポーツ大会の開催予定や施設利用者からの要望等を考慮し、指定管理者が判断をしているため、周辺部分のみを切り離して市から専門業者へ委託することは考えておりません。  次に、国体等の大会ができるよう、施設整備を年次計画で実施する必要があるのではないかとの御意見でございます。  国民体育大会を例にとりますと、会場となる市町村が各競技場を整備する上で、施設の基準が定められております。陸上競技や水泳などは、本市の施設での実施は困難でありますが、市民体育館で実施できる競技であれば、国体等の大会も既存の施設で実施可能であります。既存の施設を有効に活用できるよう、適宜老朽化した施設の改修を行い、皆様に各種スポーツ大会等で安心して利用していただけるような環境づくりに努めてまいりたいと考えております。  次に、テニスコート等のスポーツ施設の改修基準があるのかとのお尋ねでございます。  テニスコートにつきましては、大会での使用に限らず、オムニコートへの改修について要望があることは把握しているところです。市民体育館でテニスをされる方も大勢いらっしゃいますし、スポーツでの国際交流や他県との交流試合での利用も含めて、改修の必要性について考えてまいりたいと思います。  また、竜ケ山陸上競技場は、日本陸上競技連盟の公認が平成26年度で満了となりますので、引き続き公認が得られるよう、改修箇所の把握に努めてまいります。そのほかのスポーツ施設につきましても、老朽化した施設を適時改修してまいりたいと考えております。 ○議長(松下 克君) 残り時間はあと20分ございます。追及質問がございましたらどうぞ。  荒井議員。 ○13番(荒井秀行君) 御答弁ありがとうございました。  それでは、追及質問をさせていただきます。  最初に、技術職員の数等について、二、三確認をさせていただきたいなというぐあいに思います。  公共事業にはその年々、年度ごとに多い少ないがあって、職員についてはそうそう合わせていかれないというような御答弁だったと思います。この数のこともさることながら、施設とか、そういうものを管理していく上で、技術職員が適切に配置されているか。まず一番最初にお聞きしますが、例えば下水道事業というのがありますけども、下水道事業を行う上で、下水道事業の専任の資格のある方を下水道事業の長とか、そこのセクションに置かなければならないとか、いろんなことで、例えば建築ですと建築主事が云々とか、騒音がうるさいとか、公害防止がおるとか、そういうように、一人一人というか、資格を持っておられる方がそこに、そのセクションにおられて、本物と言ったらあれですが、何でもかんでもできる技術者じゃなしに、きちっと責任が持てる専門職の方というのがきちっと現在配置されていると思うんですけど、それは年々技術員を補充いうか育成していかないと、なかなかそれが確保できないんじゃないかなと思うわけでして、例えば来年、再来年、この2年とか3年とか4年の配置しなければならない技術職員の計画はどのようなものかというのをまず教えてください。 ○議長(松下 克君) 下坂総務部長。 ○総務部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをします。  技術職員の採用計画につきましては、ただいまホームページ等でも公開をしております中期採用計画というのをつくっておりまして、その中で簡易に御紹介をしておりますけども、技術職員の中で、建築につきましては、建築指導員、これにつきまして、必ず資格を持った者が要るわけですけど、現在でもそれは充足をしておりますし、建築の技術職員につきましては、欠員が生じ次第、補充をする計画になっております。  土木職員につきましては、これは現場にどういう資格の職員を置かなければならないというのはありませんけども、土木技術管理士とか、そういう資格を持った者というのは現在おりますので、それは適時資格を取っていただいたり、そういう研修に行っていただいたりしていただきたいと思っております。  あとは下水道のほうの職員ですけども、下水道のほうの工事をする職員につきましては特に資格というのはないわけですけども、下水道センターのほうの管理者に資格が要って、それは資格が足りているというような形になっております。以上でございます。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。  荒井議員。 ○13番(荒井秀行君) 説明は、先ほどの職員の中期採用計画等については十分提案いうか、資料もいただいておりまして、その数を見る限り、平成23年度、245人の職員数に対して土木建築職員15人、その他技師13名ということで、それを28年度へ持っていきましても職員数が242人、土木建築技師16人、その他の技師11人ということで、現状のままで維持していかれるということを言っておられるんだろうなというぐあいに思いました。  もう1点、そうしますと、例えば最近コンプライアンスということでよく話題になるんですけども、これ企業の側の持ってくると、コンプライアンスの意味はどういう意味かと同じように、例えばそれを直訳いたしますと、コンプライアンスですから法定遵守であるとか、そういうようなことを一義的にいうわけですけども、それにとどまらず、会社が存続する理由としてコンプライアンスという、深く深く求めて、今、どういう状況まで行っているかというと、やっぱり企業の社会倫理であるとか、社会貢献であるとか、さらにはリスク回避であるとか、いろんな深い意味を含めて命がけでコンプライアンスというのを企業はやっておられて、ようやく成立していると。その中で、逆に今度は役所においてどういうことが要求されて、役所は何をする、どういう責任、例えば下水道なら下水道という事業に対して何を、最近よく問題なって、もっとわかりやすく言うと、原子力発電所の施設をどういうスタンスで管理していくかと同じように、境港に原子力発電施設はございませんけど、下水道があったり、いろんな、小さな問題でいえば騒音が起きたよといったらどういうぐあいに対処するとか、それを誰がきちっと責任持って、どういう資格でもってやっていくかという仕組みというのが必要じゃないかな。そういう意味で、役所でいうところ、どういうことを。ずっと聞いてますと、先ほどの中期採用計画は順調に、そのとおり推移しているんですけど、そこらあたりの役所としてどういうスタンスで技術職員を扱って、どういうスタンスでそれを有効に使って、どういう責任持たせているかというところについて一度伺ってみたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(松下 克君) 下坂総務部長。 ○総務部長(下坂鉄雄君) 市長にかわってお答えをいたします。  技術職員につきましては、行政そのものは社会資本、これを整備して、適正な管理を行わなければならないわけでありますけども、今現在、先ほど市長の答弁の中に、公共事業は増減をするということがありましたけど、その公共事業の中に公共施設の管理というのも含んだ意味で申し上げられたというぐあいに私は理解しておりますけども、適正な量の新規のもの、あるいは更新を行い、それの管理をすると。  技術職員ですけども、先ほど市長が述べられた答弁の中では、適正な人数、これにつきましては、先ほど次期採用計画がありましたけども、24年度、25年度に1人ずつ採用という形で土木技師につきまして書いてありますけど、今年度も1人募集をしております。これは中期採用計画にはなかったことです。といいますのは、先ほど市長が答弁されたとおり、できるだけ技術職員を採って、技術職員でも若いころから40代に至るまで、ずっと一つの道路の工事とか下水道の工事とかを行うわけですけども、やはりその仕事そのものにマンネリ化をしてきます。そういう意味でいくと、先ほどの答弁にあったように、違った仕事をさせて、リフレッシュをさせてあげたい。さらには、技術職員も管理職になるわけですから、そのときに備えて市の財政的なものとか事務的なものも覚えていただきたい。そういう意味で、人数を拡充しようと、今年度1人採用と。これは今後につきましてもそういうような形で、できるだけ許せる範囲で多く採っていきたいというぐあいに考えております。荒井議員の追及の答えとしましては、とにかく適正な人員で適正なものをつくって管理していくということでございます。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○13番(荒井秀行君) 説明は少しあれですけど、もう1点、別の観点といいますか、例えば市が出される公共工事、入札とかいろいろあるわけですけど、公共工事が行われている業務の中では、入札があって、落札して、管理をして、評価をして、工事の引き渡しをやって、施設の維持管理、改修などずっと繰り返していくわけでして、それを全て、事務方もおられますけど、大半が技術職の人がきちっと間違いのないような方向で管理をされていくんだろうなと思います。  まず、入札の段階でいえば、発注者が求める機能を持ったものをより安く、確実につくってもらうということを発注者は望んでおりまして、一方、受注者のほうは、発注者に対して的確な管理と評価を求めておると思うんです。このことを繰り返していくことによって公共工事の品質がお互いの信頼の中で上がってくるわけでして、そうしますと一番ここの中で問題になりますのは、話がうまい人とか、そういうことじゃなしに、品質を確実に見ることのできる能力、見ることの基準をつくる能力を持った人、そういう職員そのものの資質といいますか、能力、それが強く求められておるんだと思います。そういう意味で、専門職の人、もっと総合的に、例えばさっき言いました、土木技術職員16人、その他職員11名とあります。これ全部合わせると27名とか、30名近くの人がおられますけど、これを1カ所に統括するとか、例えば教育施設のほうがかなり多くの工事をやりますので、もう少し教育施設のほうに数名配置するとか、そういうような形のもの、どちらかを考えていく必要があるんじゃないかと。  さらにもっと厳しい指摘になりますけど、例えば建設部長という職は何をする役なのかという、ここの部分からすると、専門職できちっと判断ができる能力を持った人がやるということだと私は思うわけです。ずっと追及していきますと。そこらあたりの仕組みといいますか、それを今後こういう公共施設とかそういうものをきちっと確実にやっていくことと、それと技術員の意識の向上と技術の向上、それとさらに言えば、市が負っている市民に対して、公共施設において、安全な施設を提供できるような仕組みというところまで結びついてきておりまして、私の考えをずっと展開しておりますけど、技術職員をうまく適切に教育しながら配置していって、市にとって有効になるようなやり方がないだろうかということを考えられたほうがいいんじゃないかと。私も少し技術のことを民間のほうでやっておりましたので、せっかくの機会でございますので、ぜひそういう、ただ単に部長職というのがあって、それは例えば、一個一個言ったら失礼に当たりますので技術だけにとどめますけど、例えば建設部長というのは何なのかといったときに、それは全ての問題を市長にかわって答えるんじゃなしに、その基準がきちっと自分で把握できて、それに対応できる能力を持った人が建設部長だと。今の部長さんが悪いとか、そういう意味じゃないですよ。私の論を展開するとそうなりますよと、そのことについてどのように思われますかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 今、建設部長という固有名詞が出たんですが、これはかつてはそういった土木の技術吏員が部長をお務めになっていた時代がありました。これは随分古い時代だったと思いますが。その後は一貫して事務吏員が建設部長を務めております。また、荒井議員が御指摘のように、そういった技術的な資格とか資質とかというのは専門職に比べればないところでありますけれども、部長職というのは、そういったものも踏まえて、もっともっと大きな部全体の、技術的なものばかりじゃなく、それ以外の仕事というのが大変多いわけでありますから、そういったことにもきちんと対処できる、トータルに物事が判断できる、そういった者を私は部長に任命をしているつもりであります。議員がおっしゃるように、今後、技術吏員がそういった部長を務める際には、そういった技術的なことばかりじゃなくて、財政的な面もありますし、部内をまとめていく、そういった能力もある。逆にそういったことになるわけでありまして、これは技術の有無、そういったことでなくて、その部をきちっとしっかりと運営していく能力があるかどうか、このことが一番重要になると思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(松下 克君) どうぞ、続けて。 ○13番(荒井秀行君) 少しエスカレートして、話が飛躍した感もございますけど、私が言いたいのは、そういう物事をきちっといいものはいい、悪いものは悪いと、基準を持ってそれが対処できて、それが社会で信頼されるものでないと私はいかんと思ったので、そのことをずっと突き詰めていくとそういう形のものが私の中では展開されたんですけども、市のほうでもいろんな形で指導を、特に建設業とか土木業でしますと、仕事を受けているわけですから、いわゆる指導を受ける立場ですから、指導を受ける立場の人が技術が上というか、判断力のある方でないとバランスが崩れると思いますので、ぜひ努力いただいて、尊敬される技術職員であってほしいし、そういう方を育てていただきたいなというぐあいに思います。  少し例として言いますけど、この間、教育委員会のほうでも誠道小学校で学校が1日休校になった事例もありますが、管理マニュアルをちょっと読んでみますと、やっぱりどこをきちっと見ていくかという基準がないから起きるのであって、再発防止といいますか、事故を起こしたからそれが悪いとは言いませんけど、今後どうやって事故が起きないようにするか、再発防止をやっぱりずっと追及していけば、おのずと管理の仕方という、その管理は誰がするのかいったらやっぱり技術のある人、経験のある人がきちっと物事を考えていって仕組みを組み立てていかないと、そこの仕組みをつくるまでは、逆に言やあ部長さんの下で働く課長さんが物すごいしっかりしてて、その方が基準をつくっていって、それを部長さんが目を通していけばいいのかもしれませんけども、そういうことがありますので、ぜひ一個一個の失敗事例をやっぱり再発防止に結びつけていただいて、よりよい組織をつくっていただきたいなというのが技術職員の不足と技術職員の活用、そこらを含めて私が日ごろ考えておることを少し、何か行き過ぎた面もありますけども、その辺を酌み取っていただいて、ぜひそういう仕組みを検討していただきたいというぐあいに要望しておきます。  続きまして、夕日ヶ丘について説明をいただきましたので、それについて追及質問させていただきます。  27年度に竜ケ山の競技場が認定が満了になるという説明を受けたんですけど、この運動場といいますか、この施設というのは大体そもそも何のためにつくられているものなんでしょうね。それをちょっと一番最初にお伺いしたいと思いますが。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 竜ケ山陸上競技場についてのお尋ねだと思います。  竜ケ山公園陸上競技場は、陸上競技大会を実施をしたり、それから市民の方々が陸上競技場を使って体力づくり、またその得意のスポーツ、陸上競技ですね、練習に汗を流していただくということ、両面で必要だというぐあいに考えております。 ○議長(松下 克君) 荒井議員。 ○13番(荒井秀行君) それで、その管理していく基準といいますか、1種とか2種とか3種とかがあるわけでしょうけど、話では4種だというぐあいに聞いておりますけど、当初からそういう4種の陸上競技場としてつくられたものなんでしょうか。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) お答えいたします。  当初は3種の陸上競技場ということでございました。施設の老朽化等もございまして、現在は4種の認定を受けているところでございます。したがって、きょうの御質問にございました国民体育大会が開催できるかということになりましたら、4種の競技場では開催はできないということでございます。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○13番(荒井秀行君) 私が申し上げたいのは、3種でつくって、老朽化してきたので1個下げて4種の基準で管理していって、さらに基準が崩れてきてやめたというような形が、何ていいますかね、当初つくった目的があるなら、3種なら3種でキープしていくということが大切じゃないかなと思うんです。そこらあたりは、老朽化して費用がかかるから4種に下げたというぐあいに聞こえるんですけど、そこらあたりどのようにお考えでしょうか。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 陸上競技場の規定のほうも変化をしているようでございます。本市の陸上競技場は土のコートでございますが、公認の1種の競技場は全てアンツーカーということになっております。また、3,000障害等の競技など、できないものもございますので、そうした意味で3種の取得は難しいということでございます。 ○議長(松下 克君) 荒井議員。 ○13番(荒井秀行君) そういう施設の管理につきましても、基準が変わったにせよ、やっぱりランク落ちして、基準を下げていって、それを修理するんじゃなしに、なるべくきちっと当初の目的どおりできるような格好にしていただきたいなと思いますし、もう少し言えば、野球場なんかにしても、また同じような質問になりますけど、何の目的でつくられて、今、何をされているんですかなんていう話をしてもあれなんですけども、そういうことを含めて、スポーツ施設の基準というもの、どういう基準で、境港はこういうレベルでスポーツというものを維持していくんだというような基本的な考え方は、建物でも一緒ですが壊れたら直すというやり方が一番簡単なやり方で、雨が漏ったら雨漏りをとめる。雨が漏る前にどうやったら雨が漏らないようにできるかというのが技術者がすることで、穴があいて壊れたから直すというのは芸がないと思いますし、その論法でいきますと、どういう基準で運動施設とかを考えておられるかということをまずお伺いしてみたいと思います。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 竜ケ山野球場も含めて、陸上競技場の施設についての御質問でございます。  竜ケ山野球場、スコアボードを見るたびに心を痛めているところでございます。高校野球でもあそこでやろうかということになりますと、立派なスコアボード、そして球場の周りにラバーを張って、事故防止等に備えた球場が必要となります。また、国体等の施設を誘致するということになりますと、観客席等の問題もございます。そうした面で見てみますと、野球場は現在、少年野球、それから地域の野球チームの、主に軟式野球でございますけれども、利用をいただいているところでございます。以前に比べると利用者は若干減ってきているということでございますが、市民の皆さんが、または小学校や中学校の生徒たちが安全に野球を楽しむということでは何とか維持ができていると感じております。これを国体もできるような、高校野球のできるような球場にということは、現在のところは考えておりません。  陸上競技場につきましては、土のグラウンドでございます。アンツーカーのすばらしい全天候性の陸上競技場を持ちたいという願いはございますが、現在、あそこでは放課後たくさんの中学生、高校生が集まって練習をしております。土のグラウンドが大変足にはいいんだと言ってくださる方もございます。先般は第1コースに水たまりができましたので、土を入れて改修をさせていただいたところでございます。こうして大事に使いながら、境港から陸上競技を通じて立派な選手が出てくるようになってくれればと願うところでございます。 ○議長(松下 克君) 荒井議員。 ○13番(荒井秀行君) ぜひ整備に努めていただきたいというぐあいに思います。  夕日ヶ丘について、市長さんにちょっとお伺いしますけども、夕日ヶ丘団地の中で、1丁目、2丁目というように大きい道路で分けてあると思うんですけど、1丁目のほうにはそういう集会所があって、2丁目のほうにはまだ仮設のものしかなくて、将来的にはこれについては増設というか、新設される予定なんでしょうか。 ○議長(松下 克君) 清水市民生活部長。 ○市民生活部長(清水寿夫君) 市長にかわってお答えいたします。  2丁目のほうはまだございません。1丁目のほうはプレハブというか、もとの販売所がありますけど。2丁目のほうにつきましては、今、つくる方向で検討をしているところでございます。以上です。 ○議長(松下 克君) 荒井議員。 ○13番(荒井秀行君) ぜひ進めてあげてくださいませ。  それと、先ほどの草刈りについてですけども、草刈りの基準、年に2回ほど大会に合わせて外周、駐車場になる部分は草を刈るんだというぐあいにお聞きしたと思うんですけど、年に2回でというか、逆に言うと、陸上競技場の中へ私は入らんもんですから、そうすると逆に陸上競技場の中へ、年に2回外周部されると、草が生えている時期は非常に多くて、例えば6月、7月、8月は大体草が20センチぐらいまて伸びるのには、2週間もあればこのぐらい伸びますのでね、30センチあったら足がひっかかるぐらいになりますし、ということはもうほとんどしょっちゅう、3週間に1回ぐらい草を刈らんと手入れはできないというような感じに私は思うんです。そうしますと、そこらあたり、もう少し学校のグラウンドみたいな格好でできないもんでしょうかね。学校のグラウンド、きれいになっていると思うんですけど。どうでしょうか。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) 夕日ヶ丘の公社管理の空き地については、本当に荒井議員がおっしゃるとおりであります。この間も担当に申したんですが、これは購入していただく、あるいは借りていただく商品だと、商品が草ぼうぼうでこんなになっている、そういった世界はないんじゃないか、このことを担当のほうにしっかりと言ったところでありますので、今後あそこを、現地を見に来られた方がそういった感じを持たないように、しっかりとした管理をしたいと思います。 ○議長(松下 克君) 荒井議員。 ○13番(荒井秀行君) 最後になりますが、野球場の周辺の空き地ですけど、私、あそこにテニスグラウンドでもできたらなというぐあいにイメージしておるんですけど、そうすると草を刈る量も減りますし、健康シティにふさわしいなというぐあいに私は見て感じておりますので、これがどうだというぐあいに私は市長さんに答弁までは求めませんけど、私はそういうことも考えれるなというぐあいに思いますので、ぜひ検討の中に入れてやってくださいませ。  以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(松下 克君) 荒井秀行議員の質問はこれまでといたします。 ◎休  憩 ○議長(松下 克君) ここで休憩いたします。再開は3時10分といたします。
           (14時59分) ◎再  開(15時10分) ○議長(松下 克君) 再開いたします。  引き続き各個質問を行います。  岡空研二議員。 ○7番(岡空研二君) 本日最後の質問者となりました。会派きょうどうの岡空研二です。これまで私が行いました質問と同じ内容のものもありますが、よろしくお願いをいたします。  初めに、次年度の公共事業について伺います。  港湾整備の事業認可が進められる中、それに対するインフラ整備が並行して必要と思われますが、現在の状況を伺います。  私が議員となりまして以来、いいかげんに諦められたらとか、しつこいと言われるほど訴えてまいりました米子北インターと、そこに至るバイパスなどの高規格道路の要望は、現在どのような取り組みになっているのか伺います。  また、日常生活にも防災上にも必要な都市計画道路は、市内での事業実施は来年度もないものか伺います。例えばほとんど中止状態になっている渡余子停車場線は、長時間閉じている踏切があるため、緊急避難時の跨線橋は必要不可欠と思いますが、完全に中止なのか、市としても要望をされるのか伺います。  そのほか、市内の道路拡張の予定はないのかを伺います。  次に、屋外広告物条例について伺います。  屋外広告物については、以前にも質問をしたところですが、先日、現在の状況を伺ったところ、産業中央線沿いの違反広告物は代理店に撤去するよう指示をしたと聞きました。しかし、まだまだ条例は知っているのにもかかわらず、その他の路線では不法に看板を立てている代理店があります。自社の広告までを違法に堂々と立ててあるといった状況です。この取り締まり強化をお願いしたいところですが、現在の人員体制で対応できるのかを伺います。  次に、水産物の荷揚げ場について伺います。  魚の水揚げ場は、私が物心ついたころとそう変わりなく、ただ屋根がある程度のところでの作業場であるように感じています。近年、衛生面での問題が取り上げられていますが、現在の状況での荷さばきでは、何か事故があった場合、境港の印象が悪くなり、大打撃を受けるおそれがあるのではと懸念しております。市長も先日、市政概要報告で、高度衛生管理市場の整備について述べられましたが、私も施設の早期着手を望むものであります。現時点での事業認可の可能性、実施時期及び設置位置などの概要を答えられる範囲でよろしいですのでお伺いします。  河川の浄化についても関連があるので伺います。  中海の浄化については、ボランティア団体の協力のほか、公費も充て、取り組んでおられるところですが、今後も中海の漁業関係者の協力のもと、海草等の除去に国または両県の支援が継続されるのか伺います。  また、市内を流れる排水路も余りきれいとは言えません。特に大正川については、観光客の視線もあります。このことで境港産の水産物のイメージにも悪い影響があってはなりませんので、何らかの対策が必要と考えますが、河川浄化について伺います。  次は、防災行政無線について伺います。  防災無線については、先日の自治会役員と市議会との懇談会でも数人の方から難聴との指摘をいただきました。この問題につきましては、担当課も設置以来、調査、研究を重ねてきたことや、風向きや隣接の方の騒音などの事柄を我々も機会あるたびに説明をしてまいりました。私はこれ以上の改善は難しいのではと考えます。もともと屋外におられる方のためのものだったのに、室内におられる方にもですから、無理があるのではと思っております。以前にも委員会でも提案しましたが、内容により初めのチャイムの音色やメロディーを変えることができれば、そのときに応じ、テレビかラジオ、またはIT等で情報を知ることができるのではと考えますが、どうでしょうか。  最後に、小・中学校の駐車場について教育長に伺います。  駐車場については、学校により異なり、校内にある駐車場を使用しているところもあれば、民地を借りておられる学校もあると伺いました。境港市の職員も県の職員もほとんどが民間の駐車場を借りておられますが、教職員の駐車場利用はどのようにされているのか伺います。また、一斉公開日や参観日など、学校行事のときの来場者の駐車スペースはどうされているのか伺います。  以上で壇上からの質問を終わります。 ○議長(松下 克君) 市長の答弁を求めます。  中村市長。 ○市長(中村勝治君) 岡空議員の御質問にお答えをいたします。  次年度の公共事業の予定について、4点お尋ねをいただいておりますが、米子北インターとそこに至るバイパス等の高規格道路の要望は、現在どのような取り組みになっているのかということでございます。  日本海側拠点港として、北東アジアのゲートウェイを目指し整備が進められている境港におきましては、今後ますます取り扱い貨物量、並びに国際クルーズ船の寄港に伴う外国人観光客の増加が予想され、さらなる物流、人流の効率化と安定した輸送ルートの確保が求められております。物流、人流の効率化の実現と大規模災害時における物資の陸上輸送ルートや避難ルートの確保の観点から、境港と背後圏域を結ぶ高速道路ネットワークの構築が不可欠と考えます。そのことから、現在進行中である境港の港湾整備事業の促進要望とともに、境港と背後圏域を結ぶ高速道路ネットワークの構築につきましても鳥取県、境港管理組合を初め、中海・宍道湖・大山圏域市長会、議長会、商工会議所、鳥取県西部地域振興協議会等と連携をとりながら、国土交通省への要望活動を展開しているところであります。  今後も関係機関と連携しながら、機会を捉え、鋭意要望活動を行っていきたいと考えております。  次に、日常生活にも防災上にも必要な都市計画道路について、市内での事業実施は来年度もないのかというお尋ねであります。  都市計画道路の見直しにつきましては、鳥取県が防災、減災の指標も追加したガイドラインにより、市町村道も含めた存廃の判定を8月下旬に公表いたしました。これを参考に、本市の都市計画道路6路線9区間を初め、環境改善、防災性、物流面の向上など、将来にわたる本市の道路のあり方について、実情を踏まえ、内部での調整を図りつつ、地域住民の皆さんとともに検討を重ねてまいりたいと考えております。  ほとんど中止状態になっている余子停線は緊急避難時には不可欠と思う。完全に中止なのか、市としても今後も要望していくのかということでございますが、県道余子停車場線の立体交差につきましては、用地交渉の一部難航や沿線住民の反対により、昭和56年度に中断しておりましたが、平成25年2月定例県議会における県土整備部長答弁によりますと、竹内南地区の貨客船ターミナル事業化の動向や今後の交通需要を視野に入れて検討していくと、こういった見解が示されております。  市といたしましても、国、県に対し、渋滞緩和対策として立体化及び通学路の歩道整備を要望しているところであります。慢性的渋滞が発生していることから、引き続き要望していきたいと考えております。  次に、そのほか市内の道路拡張の予定はないのかということであります。  県道米子空港境港停車場線における渋滞解消のための交差点改良、これは旧境水産高校と市民体育館の間の交差点でありますが、この右折と左折レーンが計画されていると伺っております。  次に、屋外広告物条例についてのお尋ねであります。屋外広告物条例を知っているにもかかわらず、不法に看板を立てているケースがあるようだが、取り締まりを強化すべきではないか、現在の人員体制でそれが対応できるのかということでございます。  御質問の屋外広告物につきましては、再度調査、確認をいたしました。制限を受ける指定道路沿いに立地はしているが、家屋連担区域に該当することから許可している案件や、市街化区域内であるため、制限区域から除外され許可している案件がございました。屋外広告物につきましては、毎年県に調査報告をいたしておりますが、平成24年度におきましては、70件の違反広告物件のうち是正されたものが12件、残ったものが58件でありました。  今後も現在の体制で区域を分けて、年次的にではありますが、周知、指導を図り、違反状態の是正に努めてまいります。  水産物の荷揚げ場についてのお尋ねであります。高度衛生管理型市場の整備について、事業認可の可能性、実施時期及び設置位置など、現時点での状況はどうなっておるのかということでございますが、水産物の流通拠点である境漁港におきましては、総合的な衛生管理体制を確立し、安全で安心な水産物を提供するための基本的な考えや講ずる措置等を盛り込んだ高度衛生管理基本計画の策定が国により進められているところであります。現時点での状況といたしましては、陸揚げから荷さばき、出荷に至る各工程において、衛生管理上の問題点の洗い出しを行うため、荷受け、仲買事業者を初め、関係者へのヒアリング調査が行われており、平成26年の夏までに国が計画を策定し、その後、事業主体となる鳥取県が平成26年度後半に設計を行い、平成27年度から現在の位置を基本として荷さばき上屋の改修や建てかえなどの整備が進められると、このように伺っております。いずれにいたしましても、今後国がまとめる高度衛生管理基本計画に沿った整備が進められる予定であります。  次に、河川の浄化についてであります。  まず、中海の浄化を目的とした海草等の除去に対する国や県の支援が行われているが、今後も継続されるのかということであります。  鳥取、島根両県の中海浄化対策連携事業として実施されております中海の海藻刈りによる栄養塩循環システムモデル構築事業につきましては、平成23年度からプロポーザル方式により選定された2つの事業者に委託をされ、平成25年度までの3カ年の予定で取り組まれております。委託業務の概要といたしましては、自然循環できないほどに大量に繁茂し、やがて湖底に沈殿したり浅場に打ち上げられたりして、腐敗することにより水質汚濁の原因となる海草を刈り取って肥料とするものであります。平成25年度は過去2カ年の実績をもとに、来年度以降の事業の継続性等、必要な支援策を現在両県が協議中であると伺っております。  また、国の中海浄化対策といたしましては、湖岸に打ち上げられた海草の回収と処分を行っており、今後も継続して取り組まれるものと伺っております。  次に、大正川は余りきれいとは言えず、何らかの対策が必要と考えるがどうかということであります。  大正川の水質の問題につきましては、本市の平たんな地形の特性のために、水路の底が深く、境水道から上流側へ入った海水が滞留した状況であることに加え、まだ周辺地域の下水道整備に着手してから年数が浅く、未整備の地域がかなり残っているために、生活雑排水の流入も多いことなどが要因であると認識しております。  大正川の浄化には、流域内における下水道整備を平成27年度の完了を目指して進めるとともに、周辺住民にも下水道への早期接続に協力を求め、汚水の流入をできるだけ減らしていく必要があると考えております。また、川底にたまった堆積物の状況も確認しながら、清掃など適切な維持管理に努めてまいります。  次に、防災行政無線についてであります。防災行政無線の難聴対策として、放送内容により初めに流れるチャイムの音色やメロディーを変えることができれば、情報を他の手段を使って知ることもできるのではないかということであります。  防災行政無線放送の初めの合図音にはチャイムとサイレンがあります。御提言いただきました放送内容によりチャイムの音色を変えることにつきましては、現有の放送機材ではそのような設定ができません。しかしながら、災害情報等の緊急情報につきましては、チャイムじゃなくてサイレンを吹鳴することになっております。このことで注意を喚起をするということでございます。  小・中学校の駐車場につきましては、教育長から答弁させていただきます。以上であります。 ○議長(松下 克君) 教育長の答弁を求めます。  佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 岡空議員から、小・中学校の駐車場について御質問をいただきました。教職員の駐車場利用はどのようにされているのか、また、一斉公開日や参観日等、行事のときの来場者の駐車スペースがあるのかとのお尋ねでございます。  市内小・中学校全10校のうち、駐車場として民有地を借りているのは小学校3校で、それ以外の7校については学校敷地内に駐車をいたしております。  また、一斉公開日等の行事の際には校庭を活用し、駐車スペースの確保に努めてまいりましたが、芝生化に伴い、駐車場としての利用制限をすることもあり、駐車スペースが不足する場面も見られます。このため、教職員の駐車場の活用や保護者等の御協力による徒歩や自転車、乗り合わせでの来校により、駐車スペースの確保に取り組んでいるところであります。 ○議長(松下 克君) 残り時間はあと22分ございます。追及質問がございましたらどうぞ。  岡空議員。 ○7番(岡空研二君) 誠意ある御答弁をいただきましたが、重ねて再度、確認の意味で質問をさせていただきます。  港湾関連での米子北インター等の要望をされるということですが、市長の任期中、もう政治生命をかけてこのことについては強く要望をしていただきたいのですが、再度聞かせてください。 ○議長(松下 克君) 中村市長。 ○市長(中村勝治君) この点につきましては、これまでも国に対して要望を行ってきております。ことしの5月には衆議院議長に要望をいたしましたし、6月には中海・宍道湖・大山圏域16団体で国土交通大臣ほか、そして鳥取県西部地域振興協議会についても国交大臣に対して要望しております。それから、7月には鳥取県が国土交通大臣に要望しておる。これまでにもそういった要望活動を積極的に行ってきているところで、継続的に米子北インターと境港を結ぶ高規格道路の実現に向けては、これはずっと手を挙げて、声を大きくしていく必要があります。これは3年、4年後、5年、6年後にできる道路ではない。しかしながら、早くから手を挙げ、声を出していく、このことは重要である。皆さんそのことは認識しておられますので、鳥取県をトップに、みんなで協調して要望活動を続けていきたいと思っております。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○7番(岡空研二君) ぜひ現実となるよう道をつけていただきたいと思います。  県とか国がやるのは別といたしまして、市がやる都市計画道路とか道路拡張についてですが、今まで用地買収が既に終わっている道路とか、本当に生活に密着したような道路で拡幅をしなきゃならないところがあると思うんですが、先ほどの答弁では余り計画がないように聞こえましたが、例えば私が前から言っておりました狭隘道路とか、例えば建築確認、建設されるときに2メートルセットバックなんかがありますよね。そういうときに用地買収をしないのかどうなのか、されるような事業というのはないのかどうかもあわせて、多くなりましたけど、お願いをいたします。 ○議長(松下 克君) 木下建設部長。 ○建設部長(木下泰之君) 市長にかわってお答えいたします。  都市計画道路については、鳥取県が8月に、長期間にわたって事業に着手していない道路について、廃止候補路線を公表されました。その中で、岡空議員が用地買収しているとおっしゃっているのは内浜中央線のことだと思いますが、この路線もその候補のうちの一つに入っております。鳥取県は、これは一つの判断材料として示されておりまして、今後、市のほうで関係者と協議をしていくこととなります。内浜中央線については、実際のところ道路の用地を一部確保していることもございますので、そういう点も踏まえて協議をしていきたいというふうに考えております。  それから、狭隘道路につきましては、市のほう、県内他市、鳥取市、米子市、いろいろと条例つくって対応を検討されてきております。境港市でもその必要性を感じておりまして、現在、どういう方法で進めたらいいかということを内部で検討しているところでございます。いましばらくお時間をいただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(松下 克君) 岡空議員。 ○7番(岡空研二君) 今、内浜中央線のことを言われましたが、以前に米子駅境線、境港線ですか、いわゆる天皇道路の4車線にという要望が地元のほうからありまして、それを鳥取県が交通量調査とかでやったんですが、内浜中央線があるので、1日1万台そこが通る計算だから、4車線の必要はないという判断をされました。ですので、それがないなら4車線の要望をされたらと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(松下 克君) 木下部長。 ○建設部長(木下泰之君) 都市計画道路につきましては、道路の必要性であるとか、土地利用であるとか、将来の交通予測、それをいろいろと加味して決定されるものでございます。そういう点も踏まえて、必要性については検討したいと思います。 ○議長(松下 克君) 岡空議員。 ○7番(岡空研二君) 今、内浜中央線の場合は家が連担してなくて、しかも都計法の53条で使ったとこはないと思いますが、ほかにも規制をしておって、そこを廃止路線というのができるものなのかどうか、もし裁判になれば絶対負けると思うんですが、計画どおりされるように努力をしていただきたいと思います。道路のほうはこれで終わります。  次に、屋外広告物ですが、私がまたこれもしつこく言いますのは、不法に申請しないで、そこは立てちゃいけないところだから申請してないと思うんですけど、正規に申請されて、手数料も納付されているところもあれば、全然不法に建築されて、しかも台風などの災害時には危険もあると思うんですよね。そういう不法建築の場合。ですから、とにかくそういう取り締まりの強化をお願いしております。先ほど市長の答弁で、70件のうち12件しかということですが、これは本当に災害時にも、以前も台風のときにうちのほうまで看板が飛んできたというのもありますので、それはぜひ強化をしていただきたいと思います。  今の人数でそういうのは足りるんですか。それもお答えください。 ○議長(松下 克君) 木下建設部長。 ○建設部長(木下泰之君) 市長にかわってお答えします。  屋外広告物のチェックでございますけれども、限られた人数ではございますけれども、場所を決めながら、適正に管理してまいりたいと思います。現在許可しているのが421個ございます。それ以外にも許可のない屋外広告物、たくさんあると感じております。屋外広告物の許可をするに当たっては、許可した屋外広告物にはシールを張るようになっておりまして、その更新が2年に1回でございます。シールが張ってないもの、それについては申請手続がされてないというふうに判断できますので、効率的に屋外広告物の取り締まりをしていきたいと思います。以上でございます。 ○議長(松下 克君) 岡空議員。 ○7番(岡空研二君) ありがとうございました。  次に、高度衛生管理型市場のことですが、現在、数年前に我々も一緒になって、セレクターの要望をして、今、設置をされたわけですが、その稼働状況といいますか、セレクターに通さなきゃならないがために荷揚げが遅くなったりという、沖待ちみたいなのがあったりというのもあるのかどうか、まずお伺いします。 ○議長(松下 克君) 伊達産業部長。 ○産業部長(伊達憲太郎君) 市長にかわってお答えします。  セレクターの稼働状況が非常に悪いというふうに聞いております。鮮度保持の観点、時間的な問題で、それでなかなか利用がないというようなことまで。一応生産者からの要望でつくったものですけれど、生産者が使わないというような状況はあるというふうに伺っております。 ○議長(松下 克君) 岡空議員。 ○7番(岡空研二君) 魚種によってセレクターにかけるかどうかといろいろあるでしょうけど、以前みたいにトラックスケールではかってというのもあるんでしょうが、何が言いたいかといいますと、今度そういう高度衛生システムということになれば、小さいものではまたそういうおくれが生じるおそれがありますので、ぜひこれは大型のものを要望をお願いしたいと思いますが、市長のお考えを伺います。 ○議長(松下 克君) 伊達産業部長。 ○産業部長(伊達憲太郎君) 市長にかわってお答えします。  高度衛生管理型市場の計画は、大型のセレクターとかというものじゃなくて、当然船から例えばフィッシュポンプで人の手がつかないように揚げていって、ずっと出荷までゾーニングをして、一連の流れをつくっていく、例えば外部の人も入れない閉鎖型の市場になってしまったりとか、当然車も市場の中に入らないようにするとか、今はフォークリフトだってガソリンで排気が出ますけど、これも電動にするとか、とにかくそういう観点から総合的に時間的な管理、温度保持、それと魚の損傷がないようにというふうに出荷まで流れをつくっていくというものでありますから、セレクター大型化とか、そういうこともあるかもしれませんけど、今のところそういう物の考え方じゃなくて、一連の衛生管理をしていくという計画を今、国のほうで調査して、計画策定を行っているという状況です。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○7番(岡空研二君) 今、セレクターのことじゃなくて、我々が以前、長崎の松浦漁港に行って見てまいりましたけど、それはやはりジェットで揚げて、密封じゃないですけど、我々も入るときは殺菌状態のような感じで入ってみましたけど、トラックの後ろのスペースしかあかないような門というんですか、それがつけてありました。そこを見たときに、少しこれでは境港では大量だった場合には間に合わない場合があるんじゃないかということで、大型のもの。セレクターの大型じゃないです。そこで荷さばきする人も一つの組じゃなくて、何人かの荷さばき業者も働けるように、大きいものを備えつけてもらったらどうかということで、要望をしていただきたいという意味で言いました。その形というのは大体全国、特三漁港ならこれだというふうなのが決まっているんですか。規格があるかどうか伺います。 ○議長(松下 克君) 伊達産業部長。 ○産業部長(伊達憲太郎君) 市長に変わってお答えします。  特三漁港13港、今、7つ計画がもうでき上がっております。それで、八戸なんかはもう一部施設も改修されてますけれど、基本的に今、先ほど申し上げたように、時間であったり温度保持であったり、それとか魚を傷つけないであったり、この辺は基本、どこでも一緒です。ただ、魚種によって違ってきます。境港は当然ちょっと魚種も多いです。まき網、それと沖合の底びきですね、それとカニかごがありますし、沿岸漁業がありますし、非常に魚種も多うございますので、その辺、国のほうがその基本的な考え方をもとに、境港に一番いい高度衛生管理基本計画をつくっていくと。ただ、13港を見てみますと、ほとんど同じような計画が盛り込まれて、その漁港に特徴のあるところも1つぽんとあったりとか、全体を見るとそういうことになっています。 ○議長(松下 克君) 岡空議員。 ○7番(岡空研二君) わかりました。  次、防災無線についてですが、チャイムのことについては何とかわかりました。  ただ、防災無線の利用の仕方なんですが、以前、滑走路延長に伴って、ある自治会が自分ところの有線放送をそれにつなげてくれというので、それが始まりだったと思うんですが、今、いろいろな自治会が利用されているんですが、中には優勝祝賀会の連絡とか、葬儀の案内とか、そういうのを防災無線で使用していいのかどうか、利用される方のモラルの問題だと思うんですが、そのことについてそれはいいとか悪いとか、どうされているのかどうかを伺います。
    ○議長(松下 克君) 角防災監。 ○市民生活部防災監(角俊一郎君) 市長にかわってお答えします。  先ほどの案内ですけども、それは町内の有線がうちの防災無線に入ったときにはそのエリアが決まっておりますので、境全体にそういう案内は行かないということでございます。ですからそういうことで使っていただいております。 ○議長(松下 克君) 続けてどうぞ。 ○7番(岡空研二君) 実際スピーカーから流れるのはそうでしょうけど、例えば小篠津もそうだったと思うんですが、防災無線を各家庭に配布されたんですかね。そういう場合はそこだけなのか、それとも、私が今借りている防災無線機は全市入りますので、それが全部聞こえるようになっておりますが、それだけが、その借りてるところだけが聞こえるわけですか。 ○議長(松下 克君) 角防災監。 ○市民生活部防災監(角俊一郎君) 市長にかわってお答えします。  先ほどの岡空議員さんの話は、うちが難聴地域にラジオを貸し出ししております。そのラジオの場合にはそういったよその放送も入るということです。スピーカーからはエリアが決まっておるということでございます。 ○議長(松下 克君) 岡空議員。 ○7番(岡空研二君) わかりました。  次、最後、教育長に伺います。行事のときにはPTAの方になるべく自転車等を利用して来ていただくようお願いしているということですが、例えば一斉公開日なんかは、例えば私が中浜のほうに行こうとすると、ちょっと自転車では無理があるんですよね。確かに以前はグラウンドを利用していましたけど、今の芝生化で、私は芝生化は大賛成のほうでしたのであれですけど、そういう駐車場が狭くなっておるんですが、行事の際に先生方をノーマイカーデーにするとか、そういうようなことは考えられませんか。 ○議長(松下 克君) 佐々木教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 一斉公開日などの使用ですけども、全ての学校が芝生への立入を一年中禁止しているわけではなしに、時期的には芝生の中に車を置いていると、入れるということも実施をしているようでございます。また、例えばこの前の運動会のように運動場が使えない場合、例えば近隣ですと境の小学校などは職員は周辺の土地をお借りしたり、場合によっては市役所の駐車場に車をとめて、そこから職員は歩いて行き、学校の駐車場は地域の方に開放するといったような方法をとっているところもございます。また、渡の小学校などはPTAの役員さんが、この運動会のときですけども、たくさん出られまして、周りに路上駐車する方がないように、またはトイレの利用なんかも含めて、ボランティアで活動していただいておるというようなお話も聞いているところでございます。 ○議長(松下 克君) 岡空議員。 ○7番(岡空研二君) 最後ですが、二中が今度開校というか、新設されたわけですけど、以前、二中の平面図でしたか、パーツ図でしたか見たときに、職員駐車場って書いてあるのがあったんです。給食センターでしたかね。駐車場というだけで、職員駐車場というのを消しておいていただきたいんですけど、どうでしょうか。 ○議長(松下 克君) 教育長。 ○教育長(佐々木邦広君) 駐車場は、日常的には職員が使っているわけですが、もちろんお客さん方が来られても使えるようになっておりますので、駐車場という表記に改めさせていただきたいと思います。 ○議長(松下 克君) 岡空議員。 ○7番(岡空研二君) ありがとうございました。これで終わります。 ○議長(松下 克君) 本日の各個質問は以上といたします。 ◎延  会(15時53分) ○議長(松下 克君) 次の本会議は、あす18日午前10時に開き、引き続き各個質問を行います。  本日はこれをもって延会といたします。   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。          境港市議会議長          境港市議会議員          境港市議会議員...